ラヴズオンリーユー2025

歴史的牝馬が放つ第三の矢 モーリス×GⅠ牝馬の鉄板方程式に乗れ

■ピックアップコメント
クラブの看板馬にして日本競馬界の至宝、ラヴズオンリーユーの三男坊がお目見えしました。

大きな期待を乗せて生を受けた本馬は、生後直後から芯の入った立ち姿を見せ、超良血馬にふさわしい圧倒的なオーラを放っています。

母は海外GⅠ年間3勝を挙げた女傑でしたが、父モーリスもまた海外GⅠを3勝したスーパーホース。父母合わせて10を数えるGⅠタイトルの輝きには、目がくらむばかりです。

母ジェンティルドンナのジェラルディーナはエリザベス女王杯・GⅠを制し、母ヴィルシーナのディヴィーナは府中牝馬S・GⅡを制覇。定番となったモーリス×ディープインパクトの配合ですが、母がGⅠ馬となるとアベレージはグッと上がります。

重賞を通過点として、GⅠ、そして世界へ。飽きることのない夢に思いを馳せ、現実のものとする旅がいよいよ始まります。

■配合診断
母の父にディープインパクトを持つモーリス産駒はJRA通算89勝のうち86勝を芝で挙げ、うち55勝を1600〜1800mでマークしています。

芝のマイラーとして明確な方向性を持った配合ですが、2400m以上のGⅠを5勝したジェンティルドンナを母に持つジェラルディーナは2200mのエリザベス女王杯を制しました。母にオークス馬を持つ本馬も、クラシックディスタンスでの活躍が十分に期待できるでしょう。

母の全兄で種牡馬として活躍中のリアルスティールは、モーリス牝馬との産駒の出走例はありませんが、モーリスの父スクリーンヒーローの牝馬から2戦2勝のグーテンベルクを出しています。

母と父系との相性には一定の担保があり、父母双方の能力を損ねる要素は見当たりません。ブラックタイプに並ぶ競走成績が示す通りの、極めて高い出力が望めそうです。

(最終更新日：2025年5月29日)