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【クロニクルノヴァ】
デビューから1年1か月、待望の初勝利

クロニクルノヴァ 3歳未勝利 1着

2022/7/2 3歳未勝利 1着

クロニクルノヴァが10戦目で勝ち上がりを決めました。スタートはやや後手を踏んだものの、行き脚がつくと前で折り合って進みます。3コーナーから進出を開始して直線を迎えると、逃げた1番人気のイルモンドをゴール前で競り落とし、外から追い込んできたキセキノエンジェルの追撃を4分の3馬身抑えました。

浜中俊騎手は「ペースが上がった時に馬がやめようとしましたが、厩舎からそういうところがあると聞いていたので、馬を怒らせるような形で追ったら反応してくれました。前に馬がいて、後ろからも追ってくるような展開になり、ハミを噛んでから気を抜くことがない最高の形になりました。この時期に勝ち切れて良かったです」と振り返りました。

武幸四郎調教師は「難しいタイプの馬なので、担当者を変えずに函館に行かせて本当に良かったです。厩舎スタッフの話に耳を傾け、走るのをやめてしまうところや気を抜いてしまうところを把握し、馬に負けず前に出してくれた浜中俊騎手の手腕も大きいです。この馬はセリの時から手掛けたいと思っていたので、最低限の責任を果たせてホッとしました」と試行錯誤の末の勝利を喜びました。

世代最初の新馬戦となる2021年6月5日の中京5Rでデビュー。善戦するものの勝ち切れないレースが続きましたが、1年1か月を経て歓喜の瞬間を迎えました。未勝利戦のリミットも見えてきただけに大きい初勝利です。浜中騎手は「まだ馬は緩いので成長してくると思います」と先を見据えました。5歳末まで一線級で走り続けた叔母のGI馬クロノジェネシス、ノームコアのように、本馬も息の長い活躍を見せてくれることでしょう。

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