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所属馬ニュース
【キングスコール】
地力を発揮して5馬身差の圧勝
2025/8/9 札幌9R・3歳以上1勝クラス 1着
キングスコールが新馬戦と同じ札幌芝1800mで能力を見せつけました。藤岡佑介騎手に手綱を押されてハナに立つと、2番手のマイネルフーガにぴったりとマークされたまま4コーナーをカーブ。再び鞍上に叱咤されてギアを上げると、追いすがる相手を振り切って突き放しました。終わってみれば2着馬に5馬身差をつける圧勝でした。
藤岡佑介騎手は「勝つ以外はないと意気込んで臨みましたが、パドックで跨った瞬間にいろいろな意味でやばいなと思いました。返し馬では周りを見すぎて歩様が悪く感じましたし、全く集中しておらず馬を探して大変でした。スタートしてからも物見がすごすぎたので、これで周りを気にしたらまずいと思って出していき、2番手の馬にあおられてハミを取ってから少しだけ走ってくれました」と胸をなでおろしました。
藤岡騎手は「追い切りではいい感じにチークピーシーズが効いていましたが、返し馬やレースでは動きや耳や背中が気持ち悪すぎて怖かったです。競馬のスピードで気持ち悪さを感じるのは相当遊んでいるということです。それでもこんな競馬ができますし、能力は相当ありますが、広いコースの方がいいと思いますし、まだ全く完成していないのでじっくりいった方がいいと思います」と続けました。終わってみれば1勝クラスでは力が違いましたが、まだまだ成長の余地を残す内容でもありました。
夏の北海道シリーズは今回で切り上げ、今後は北海道のシュウジデイファームでのリフレッシュ放牧を経て、9月の出走を目指す予定です。矢作芳人調教師は「距離を延ばして対応できたら菊花賞を目指します。スタミナはかなりある馬なので目指す価値がある馬です」とクラシック最終戦を見据えました。まだまだ粗削りな面は残りますが、心身のもう一段の成長があれば、秋に菊の大輪を咲かせてくれるかもしれません。
