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所属馬ニュース

【ディープモンスター】
狙い澄ましたイン強襲で初タイトルをゲット

ディープモンスター 京都11R・京都大賞典(GII) 1着

2025/10/5 京都11R・京都大賞典(GII) 1着

ディープモンスターが初重賞制覇を飾りました。好スタートから中団のインを確保すると、手応えを十分に残して4コーナーへ。浜中俊騎手に導かれて迷いなく内を突くと、残り100mで先頭に立ち、食い下がる相手を振り切りました。

浜中俊騎手は「追い切りではハミを換えた効果がわからなかったのですが、レースでは1コーナーでガツンと来そうになり、まずいと思った時にちょうどいい位置でハミを取ることができました。折り合いは全く問題なかったです。前を見るとサンライズアースがハナを切っていました。右回りの4コーナー手前で外に逃げる癖がある馬なので、これなら内がきれいに空いて直線で一番いいところを走れると思い、内で我慢させました。予想していた通りになり、最後は弾けてくれました。馬場も枠も全てが向いてくれましたし、直線は自信を持って追えました」と会心の勝利に笑みを浮かべました。

池江泰寿調教師は「ホッとしました。晩成型と言い続けてきましたが、結果を出せなければ口だけになってしまうので、勝ってようやく証明することができました。ただ、完成するのは来年かなと感じるくらい背腰の甘さがありますし、その中でこのパフォーマンスなのでもっと弾ける馬になります。これで次の選択肢が増えましたし、ワクワクするようなレース選択ができると思います。年を重ねていますが、まだまだこれからの馬ですよ」と喜びを噛み締めつつ先を見据えました。

2歳夏の小倉で放馬して競走除外となりましたが、3歳時には3冠レースを皆勤して菊花賞で5着に入りました。5歳時にはオープンで2勝を挙げましたが、6歳の小倉大賞典では出走取消の憂き目を見ました。山あり谷ありの競走生活でしたが、伝統のGIIでついに重賞タイトルをつかむことができました。「ディープモンスターで重賞を取れたことがうれしすぎて、ゴールして感情が出てしまいました。こんなにうれしい勝利はないです」と浜中騎手は声を弾ませ、池江調教師は「成長を待ちながら我慢して競馬を使ってきた成果なので、廐舎の意見を尊重してくれたクラブには感謝しています」と静かにうなずきました。

5年に及ぶ長い道のりはひとまずハッピーエンドを迎えましたが、物語はまだ続きます。GIIに勝利したことで収得賞金を上積みし、3歳時以来となる大舞台への出走が視野に入ってきました。7歳にしてその才能を開花させたディープインパクト産駒は、さらに大きく羽ばたいてくれるはずです。

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