メジロシャレード2024

信念の名将の目に留まった光る才能 メジロドーベルの直系が令和に輝く

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■ピックアップコメント
1996年から1999年まで、4年連続でJRA賞を受賞したメジロドーベルの孫がクラブに入ってきました。

名牝の主戦・吉田豊騎手から「ドーベルに一番似ている」と言われた素質馬は事故により志半ばでターフを去ったものの、母となって青葉賞を制したショウナンラグーンを送りました。繁殖牝馬として地位を確立した母の産駒はセレクトセールの常連でもありましたが、サマーセールに出てきた本馬を見逃さなかったのが昆貢調教師。強い信念のもとにディープスカイ、ローレルゲレイロといったG1馬を送り出してきた名将の目に、母の最後の産駒が留まりました。

武骨ながらも柔らかく伸びやかな馬体には、母系を育ててきたメジロ牧場の情熱がほとばしっています。大きなスケール感とロマンを乗せた本馬が、令和のビッグレースを沸かせてくれるはずです。

■配合診断
母の産駒は4頭が勝ち上がっていますが、全て異なる種牡馬でありながら記録した9勝はきれいに芝の2000～2500mに収束しています。

ショウナンラグーン(父シンボリクリスエス)は青葉賞・G2を勝ち、ヴァントシルム(父ジャングルポケット)は芝2200～2500mで4勝をマークしてオープンまで出世しました。配合する種牡馬を問わず芝の長めの距離で結果を残しているのは、母系の強い遺伝力がなせる業と言えるでしょう。

母の父にマンハッタンカフェを持つブリックスアンドモルタル産駒は、ラスカンブレスが芝1800～2400mで4勝を挙げてオープンで活躍中。マハートマーベルも芝2000mで勝ち上がっています。母系の遺伝力に加え、父の配合傾向からもクラシックディスタンス向き。芝の中長距離で着実に階段を上っていくタイプに育ちそうです。

(最終更新日：2025年11月27日)