2019年度募集馬
激アツ馬情報

シンプルにいい馬ですね。グッド・ルッキング・ホース。

いきなり好きな言葉を使ってきましたね(笑)。まあ、そう言いたくなるくらい、雰囲気はいいですよね。誰が見たっていいと思う馬じゃないですかね。好きなタイプでしょう？

うん、好きですね(笑)。骨格やバランスがいいし、トモの容量が十分で、飛節も決まっている。

成長して良くなりそう、これから変わってきそうというより、現時点で”ものがいい”という感じですね。ひ弱な感じもなさそうですし。走りを見ると最初はフォームが歪んでいる印象もあったんですけど、動きながら修正してきましたからね。それだけ身体能力が高いんだと思います。体も1歳の12月に触らせてもらいましたけど、1歳という感じじゃなかったです。

木村先生(木村哲也調教師)にも何度か見てもらっているけど、「いい馬ですね。うちの厩舎のこの世代の牡馬ではトップクラスです」と評価してくれている。ドゥラメンテの初年度産駒でもあるし、夢が膨らむね。

木村厩舎は結構ハードに乗ってますよね。トレセンに入ってこの厩舎の調教を乗り越えたら、もっといい馬になるんじゃないですか？

いいところばかりという感じだけど、欠点はないの？

強いて言えば、横の動きは得意じゃないかなという気がしますね。若干、不器用な感じはあります。東京コースとかはいいんでしょうけど、小回りコースはどうなのかなという気はしています。

お父さんのドゥラメンテは中山の皐月賞で、4コーナーのお行儀が悪かったもんね(笑)。でも、それでも勝った能力の高さを受け継いでいる印象もあるし、東京で長く脚を使うイメージも浮かぶ。となると、ダービーに出したいですね。

サラブレッドは冬を越して、春に成長する馬が多いんですけど、この馬は明け2歳のこの時期に良くなっています。その差は大きいですし、早くデビューできるんじゃないかと思います。ぜひクラシックに乗せたいですね。

この馬は昨年のセレクトセールで買ってからの変わり身が著しいね。

良くなりました。セールの後に見に行って、別の馬かと思いましたよ。キズナ産駒は好調ですし、今ならあの値段(3600万円:税別)では落とせなかったんじゃないですか？ 宮田先生(宮田敬介調教師)の引きには脱帽です(笑)。

今年3月に開業する宮田先生からは、見に行くたびに「良くなってますね」と報告が来るよ。「育成に移動してから幅が出てきました。とても楽しみです」と評価してくれている。

それ、【椎チャンネル】椎名の馬部屋で先生がおっしゃってましたね。宣伝ですか？

拾ってくれてありがとう(笑)。育成も順調に進んでるよね。ノーザンファームの一番進んでいる組で調教できているとか。

走り方がいいんです。1歳の段階って、後ろが緩いのでどうしても前脚だけで走ろうとするんです。頭が下がってハミにもたれるのを起こして、後ろが成長して完成するんですけど、この馬は今の時点で完成していますよね。ハミをガチっと取れているので、後ろも強い。体幹がしっかりしているんだと思いまとす。

となると、仕上がりも早そうだね。

テンションが高めなので、自分で体を作れそうですね。早くデビューできる下地はあるんじゃないでしょうか。

キズナはダービー馬で凱旋門賞にも出走(4着)した本格派だけど、産駒はスピードがある馬が多いよね。この馬もスピードはありそうだね。

キズナの仔は今の日本の競馬に合っていると思います。ノーザンファームはキズナ産駒が少ないんですが、今年はバンバンつけていくと耳にしましたよ。

ノーザンファーム生産のキズナ産駒で希少価値は高いね。あえて不安を挙げるなら？

操縦性ですかね。現時点でも若干行きたがってますし、ガーンとハミを取るようになる可能性はあります。でも、いつ見てもすごくいいストライドをしていますし、首の使い方がうまい。言ってしまっていいのか、はばかられるところもあるんですけど、走り方がラヴズオンリーユーに似てるんですよね。

言っちゃいましたね。あくまで個人の感想ということで(笑)。でも、それくらい楽しみな馬なので、大活躍を期待したいと思います。

DMMバヌーシーでは満口となりすでに募集が締め切られていますが、改めて紹介という意味も込めて掲載します。この血統はよく知っているんだよね？

みんなスピード色が強いんですよね。仕上がりは早いけどクラシックに向かう血統ではないというか。気性のスイッチが入ってしまうと、1200～1400mしか走れないという馬が多かったです。

スピードはあるけど、距離に限界があるということだね。

そうですね。ソムニアは引っかかって走っていましたし、お兄さんのタイセイビジョンにもそんな面があります。朝日杯フューチュリティステークスでは2着に頑張りましたけど、引っ張る馬がいたから良かった。ハミが収まりづらい走り方をしているかなという印象はあります。

それでもお兄さんがGII(京王杯2歳ステークス)を勝って、GIでも好勝負したとなると、楽しみは膨らむね。

この馬は現時点ではおとなしくて乗りやすいんですよ。この一族にしては、随分とハミが収まりやすい走りをしていると思います。スピードがあるのはあるんですけどね。

長所はそのままに、欠点を補えたとなると楽しみだね。父のルーラーシップの血がいい方向に出ているのかな。

トモ高の馬体からも、お父さんが出ているイメージはありますね。いい脚を長く使うタイプで、ダートもいいと思うんですよね。もちろん芝もいけますし、距離もある程度幅がありそうなので、いろいろな選択肢があるように思います。

仕上がりも早そうだし楽しみだね。

体質は丈夫だと思うし、自然と仕上がってくる感じだと思います。奥村豊厩舎はいろいろな条件を使ってくるので、どんなタイプに育っていくか楽しみです。

この馬を矢野牧場で見たのは生後間もなくだったね。当時から品があったけど、ここまで成長してくると感慨深い。期待通りに育っていると言っていいかな？

そうですね。この時期のディープにしては体が緩くないですね。グニャグニャとした感じじゃないですし、形が整っています。いい走り方をしてますよ。

お母さんがダート血統だから、いい意味で硬さが入ってバランスが取れているのかな。ディープインパクト産駒はストームキャットとか、アンブライドルズソングとか、ダート血統の血と相性がいいからね。

柔らかさもあるんですよ。常歩の身のこなしは、いかにもディープインパクト産駒だなという感じです。軽さがあるし、バネもあるし。柔らかいけど、体がグニャグニャで前に進んでいかないという状況にはなっていません。

ちょうどいいバランスで成長しているということだね。育成状況はどう？

BTC(軽種馬育成調教センター)の坂路で順調に乗り込んでますよ。結構攻めてきているので、ある程度形は整ってきていますし、これといった問題はなく進んでますね。ディープインパクトの仔は賢いですよ。物見をしないで先頭を歩けるし、自分から進んでいきますしね。

育成は休まず順調に乗れているのが一番だからね。お父さん譲りの頭の良さも見せているとなると、血統通りの期待をかけたくなりますね。

距離は持つと思います。ハミをゆっくり取る感じがありますし、クラシックディスタンスで走れるんじゃないですかね。このままトラブルなく育っていってくれればと思っています。

ついつい、東京芝2400mをイメージしちゃいました(笑)。クラシックを目指したいし、乗せていきたい馬ですね。

隠し玉を放り込んできましたね(笑)。育成に入ってから良さが出てきたのかな？

そうなんです。ここに来ての変わり身が大きいんですよね。体が小さかったんですけど成長してきましたし、走らせたらフォームが安定しているんです。馬は後ろがしっかりしていないと手前をうまく使えないんですが、この馬は左トモを踏むと右前が出る。右トモを踏むと左前が出るという感じで、うまく連動できている感じです。後ろが緩くてグニャグニャとした感じだと走れないですから、いい意味での硬さがあるというか緩すぎないんでしょうね。

確かに馬体に幅が出て、脚も伸びてきた印象があるね。小さくコロンとしていたイメージだったけど。

そうなんですよ。いわゆる走らないタイプのフランケル産駒ではないと思います。世間的なフランケル産駒の評価はすっかり落ちているようですけど、お父さんの名前だけで嫌わない方がいいかもしれません。

フランケル自体は14戦無敗の名馬だし、現役時代のパフォーマンスからも能力を持っているのは間違いないからね。

実際にソウルスターリング(オークス、阪神ジュベナイルフィリーズ)、モズアスコット(安田記念)と活躍馬が出ていますからね。モズアスコットの話を矢作厩舎のスタッフに聞いたんですけど、「来た時からいい走りをしていた」って言っていました。ソウルスターリングにしてもそうですし、活躍している馬は厩舎に入る時点で評価が高いみたいなんですよね。その観点でこの馬の育成の様子を見ていると、オッと思わせるところがありますからね。

早い時期から素質の一端をのぞかせているのが、走るフランケル産駒ということだね。うちのフランケル産駒は、ファイナルドリームが未勝利で終わってしまったけど、ちょっとタイプが違うということだね。

あの馬はなかなか変わらなかったですけど、この馬は現時点で良くなってきていますからね。スピードはありますし、ハミが収まるところでしっかりと収まっています。調教を進めると、精神的にピリッとして体が減る馬もいるんですが、そんなこともないですし、なかなか見どころがある馬だと思いますよ。

お母さんはイギリスのスプリンター・ピヴォタルの全兄妹クロスを持っているからね。スピードがあるのは確かだし、強いクロスを持つ繁殖馬は母として成功する可能性が高い。

なるほどねー。って、それ、血統評論家・栗山求さんの配合診断の丸パクリじゃないですか(笑)。

もともとそう思ってたの!! 活躍したら、もっと自信を持って言うよ(笑)。

2019年はハーツクライ産駒の2歳馬が大活躍したね。サリオスが朝日杯フューチュリティステークスを勝って、マイラプソディが京都2歳ステークスを、ウーマンズハートが新潟2歳ステークスを制覇。2歳戦で走るイメージがなかったけど、これだけ活躍しているのには驚くばかりだよ。

成長力に定評のある血統ですから、3頭ともクラシックでも活躍が期待できますね。

まだ成長はこれからなんだろうけど、育成状況はどう？

現状としてはトモに緩さが残りますが、順調に来ていると思います。社台ファームのハーツクライといえば、代表産駒はオークス馬のヌーヴォレコルトですけど、気の強いところ、ハミの当たり方はヌーヴォレコルトに似ていると聞きますよ。

ヌーヴォレコルトと同じ斎藤誠厩舎だしね。我々としてもその印象が強くてお願いすることになったわけだし、イメージ通りに伸びていくのを見届けられたら快感だろうな。

緩いのは緩いんですよ。まだトモに力がないですし、馬体重ももっとあっていいと思います。正直、デビューは早くないと思いますし、これからグッと成長してこないと心配な面はあります。

でも、その伸びしろこそがハーツクライ産駒の魅力なわけだし、一発長打に期待してもいいんじゃないかな。

どこかで聞いたようなセリフ。あ、馬券で負けてる時に誰かさんが言ってますね(笑)。

いやいやいや(笑)。でも、この馬はそういう狙い方になると思う。母系に米国のスピード血統を持ってくるのはハーツクライ産駒の成功パターンだし、思い切り駆け回ってホームランを狙ってほしいね。

あんまり重圧をかけないで(笑)。我々は焦らずに成長を待ちましょう!!