クロニクルノヴァが待望の2勝目!《会報2023-18号・特別号》

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5月21日 京都競馬 第8レース 4歳以上1勝クラス(芝1400m)において、クロニクルノヴァが見事勝利を収めました。
その勝利を記念し、会報特別号をお届けいたします。出資者の皆様、おめでとうございます。

距離短縮で10か月ぶりの美酒!

クロニクルノヴァが先頭でゴールを駆け抜けている画像

昨年夏、函館競馬場で初勝利を挙げた後はやや不本意な成績が続いていたクロニクルノヴァ(セン4・栗東・武幸四郎厩舎)は、様々な可能性を探りながら調整を進めてきたこともあり、今回の結果次第では障害レースへの転向も検討されてきました。試金石となる一戦であることを知ってか、厩舎スタッフに「今までで一番うるさかった」と言わせるほど気合の入った同馬。前走からプラス4kgの馬体重480kgでゲートイン、発走の刻を待ちます。
五分のスタートを切り、押して3番手に付けたクロニクルノヴァ。前の2頭が後続を大きく離して逃げますが、前半3ハロンの通過タイムは34秒7と平均ペースとなります。その4馬身ほど後ろの集団を引っ張って進む同馬はマイペースながら、絶好の位置取り。3コーナーから徐々に先頭との差を詰めつつ最終コーナーをカーブします。直線入口でムチが入るとさらに加速しますが、脚を伸ばした逃げ馬を捉えるのに時間を要します。それでも必死に食らいついていくと、ゴール直前で脚が鈍った先頭の馬を交わし、後続の追い込みも4分の3馬身差凌いで、久々の2勝目を挙げました。
レース後、騎乗した鮫島克駿騎手は「馬はすごく元気が良く、跨る瞬間に蹴ろうとしてきました。返し馬でも元気が良すぎたので、レースに行ったらびっしり追ってやるからという気持ちで乗りました。先生の思惑通り平坦の芝1400mという条件が見事にはまりましたし、レースに行けば元気のいいところがいい方に出てくれました。これくらいの距離を使っていけばまだまだやれそうです。ただ、もう少しおとなしくなってくれた方がありがたいです(笑)」と振り返っていました。また、武幸四郎調教師は「距離短縮もはまったとは思いますが、障害練習も効いたと思います。馬の走りが良くなり、脚がたまりやすくなっていましたし、騎手も乗りやすかったと思います。(鮫島)克駿(騎手)にはゲートだけ気を付けてくれと話していましたが、うまく出してくれましたし、競馬の内容も良かったです。とりあえず障害には行かず、短距離で行けるところまで行ってみたいです」と話していました。
今回の出走は、2021年6月にデビューしてから15戦目のレースとなりました。ここまで大きな故障もなく、多くのレースを使ってこれたことは競走馬としての長所に挙げられるのではないでしょうか。気性面に課題を持ち、時にハラハラさせることもあるクロニクルノヴァですが、これからも多くのチャレンジの中で、ひとつでも多くの勝利を届けてくれることを願ってやみません。

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