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大舞台、秋華賞に挑んだグランベルナデットを振り返る!《会報2023-36号・特別号》
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10月15日 京都競馬 第11レース 秋華賞(GⅠ・芝2000m・牝馬限定)に出走したグランベルナデットを振り返るべく、会報特別号をお届けいたします。
絶対女王の戴冠を目の当たりにしたグランベルナデットは今後の成長を誓う!
春はオークスを目指したものの、無念の回避となった後は休養、調整となり秋を迎えたグランベルナデット(牝3・美浦・大竹正博厩舎)が、秋の大一番、秋華賞に臨みました。前哨戦の紫苑ステークス(GⅡ)は10着と振るわなかったものの、その後は力強い動きを披露する等、復調を感じさせていました。
当日は春の牝馬クラシック2冠を制したリバティアイランドが単勝1.1倍と断トツの1番人気に推され、確勝ムードすら場内に漂わせます。離れた2番人気にはオークス2着以来の出走となるハーパー、以下、前哨戦のローズステークスを快勝したマスクトディーヴァ、桜花賞2着のコナコーストが続きます。グランベルナデットは挑戦者の立場ですが、持てる力を上位人気馬に見せ、一矢報いてほしいところ。馬体重は前走から増減なしの500kg でゲートイン。一生に一度となる牝馬3冠の最終戦の火蓋が切られました。
スタートでグランベルナデットはやや出遅れてしまい、後方の位置取りを余儀なくされました。いつもと違うレース運びに不安が募る同馬を尻目に人気の一角、コナコーストがレースを引っ張ります。前半1000mの通過タイムは61秒9とややゆったりと流れましたが、3~4コーナーにかけて満を持してリバティアイランドが進出、迎えた最後の直線では早々に先頭に立ち後続を突き放しました。その頃、後方のグランベルナデットは一気の末脚で上位に進出したいところでしたが、思うように脚を伸ばせません。結局リバティアイランドが余裕を残したまま1着でゴール、牝馬3冠を達成した1.3秒後にグランベルナデットは15着でのゴールとなりました。
レース後、騎乗した松山弘平騎手は「前回、長く脚を使うイメージで早めに動いて止まってしまったので、今回は大竹先生と相談してポジションにこだわらず運ぶ作戦でした。ゲートを出たら先行することになったと思うのですが、ゲートが開く直前に慌てる癖があり、あまりいいスタートを切れなかったので後ろからになりました。道中は2着馬の後ろでリズム良く脚をためられましたし、直線で弾けそうな感触だったのですが伸びませんでした。状態は良かったと思いますし、真面目に走っていない感じもなかったです。稍重の馬場も気にしていなかったので、瞬発力勝負が合わないのかもしれません」と振り返っていました。また、大竹調教師は「輸送はうまくいって落ち着いていましたし、馬体重もほぼ考えていた通りで、いい状態で臨めたと思います。松山騎手とは出たなりで運ぼうと打ち合わせていましたが、ゲートが一息で思っていた以上に後ろの競馬になってしまいました。スローペースで上がりの競馬になり持ち味を生かし切れませんでした。結果的にこの秋は展開に合ったポジションが取れませんでした」と話していました。
絶対的女王の牝馬3冠達成の瞬間を目の前で見せつけられた一戦でした。適性や敗因を知らされたと同時に、現時点の実力差も知ることとなりましたが、春先のパフォーマンスを考えると同馬のポテンシャルはこんなものではないはずです。今後、さらなる成長と大舞台でのリベンジを見せてくれることを願ってやみません。引き続きグランベルナデットに温かいご声援をいただけますと幸いです。
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