- DMMバヌーシー トップ
- サービス概要
- 購入特典
- メール会報(過去分)
- シャンドゥレール&ベランジェールが2日連続でV!《会報2024-30号・特別号》
シャンドゥレール&ベランジェールが2日連続でV!《会報2024-30号・特別号》
いつもDMMバヌーシーをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
8月17日に新潟競馬場で行われた障害3歳以上未勝利(芝2850m)に出走したシャンドゥレール、ならびに翌18日に新潟競馬場で行われた3歳未勝利(芝1400m)に出走したベランジェールの勝利を記念し、会報特別号をお届けいたします。出資者の皆様、おめでとうございます。
前走から劇的な変わり身を見せたシャンドゥレールが圧勝!
2歳6月の新馬戦で勝利を飾って以降、勝利から遠ざかっていたシャンドゥレール(セン4・美浦・国枝栄厩舎)は、デビュー当時から子供っぽく、やんちゃな性格を指摘されていたほか、レースを途中で止めてしまう等、精神的にムラがあり力を出し切れないレースが続いていたことから、3歳時に去勢をしました。その後も騎手の指示どおりに動けず、ポテンシャルを発揮できずに敗れたことから、障害練習を取り入れて精神面の改善に努めたところ、走りに集中力が出てきたことに加え、飛越技術に問題が見られなかったことから、練習を継続し、2024年5月に障害試験に合格しました。同6月に臨んだ障害レースのデビュー戦では、馬群の中で飛越をする際に馬が慎重になりすぎたとのコメントもあり、11着と振るいませんでしたが、短期放牧を挟んで迎える障害レース2戦目では上積みが期待されていました。中間の調整は上々で、レース当日は馬体重494kg(-8kg)でのゲートインとなりました。
最内枠からのスタートを無難に決めると先行する他馬を先に行かせ5、6番手の位置取りで落ち着きましたが、課題である「馬群の中での飛越」が心配される立ち上がり。しかし、1周目のホームストレッチで、馬群が少しバラけた隙に進路をアウトコースに変更。距離のロスよりものびのびと走ることを優先すると、自然と位置取りを上げて3番手の外目を進みます。課題の飛越では所々で未熟さが出ましたが、持ち前の根性と走力を見せ、前を行く2頭から離されずにしっかりと追走すると最終コーナーではさらに加速。直線入り口では早くも先頭に立つと、最後の障害もクリアして逃げ脚を伸ばし、後続を突き放します。今回は最後まで集中し、走ることを止めなかったシャンドゥレールは2着馬に5馬身差をつけてゴール。約2年ぶりの勝利を飾りました。
レース後、騎乗した伴啓太騎手は「今日は返し馬から馬がやる気満々で、ゲートが開いたら抑えるのが大変でかかってしまいました。飛越は雑になっていてミスもありましたが、よく踏ん張って頑張ってくれたと思います。根性がすごかったです。まだまだ経験が足りず飛越に課題は残りますが、これから良くなってくると思います」と振り返っていました。また、国枝調教師は「今までにないしっかりとした競馬でした。飛越はまだ雑ですがこれからだと思いますし、ジョッキーは馬込みでも大丈夫と言っていました。まだ全体的に体がクタクタしているところはありますが、最後までやめずに走ってくれたのは本当に良かったですし、これで馬に自信も出てくると思います。今回のような走りができれば平地でもいいかもしれません。大谷翔平のように二刀流といきますかね(笑)」と話していました。
これまでの敗戦が嘘のようなレース運びを見せてくれました。以前、脚元に不安が出たことがあり、障害レースを走った負担もあるので、この後は放牧して一息入れることとなりますが、長いトンネルを抜けたシャンドゥレールが、今後どのような復活劇を演じてゆくのか、楽しみでなりません。
背水の一戦、鮮やかな末脚を披露し勝ち上がり!
必勝を期して臨んだ7月27日の前走では、理想的なレース運びで残り50mまで先頭を走っていたもののゴール直前で内をすくわれ、アタマ差の2着に敗れたベランジェ―ル(牝3・美浦・木村哲也厩舎)。この時期の未勝利戦であったことに加え、着差が着差だったことから大変悔しい一戦となりましたが、陣営はすぐに次のレースを見据えていました。「どれだけ消耗せずにレースに向かえるか」を重視し、コンディションを整える調整を進めたところ、何とか体調を維持した状態で、中2週で今回のレースに臨むこととなりました。レース当日の馬体重は前走から増減なしの460kg、直近のレースぶり等から単勝1.5倍と抜けた1番人気に支持されてのゲートインとなりました。
大外18番枠から五分のスタートを切った同馬でしたが、レース序盤から飛ばす他馬を見つつ徐々にポジションを下げ、後方2、3番手の位置取りとなります。前半3ハロンが33秒6とハイペースで流れましたが、変わらず後方待機策をとったベランジェ―ルはこの位置から届くのか、余力は残っているのかと皆が心配する中、最終コーナーをカーブし末脚勝負に全てを懸けます。内回りコースのため直線の距離は約360m、先頭までは10馬身以上もあり厳しい展開。鞍上からゴーサインが出てエンジンがかかった同馬はグングンと脚を伸ばして先頭を目指します。それでも中々差が詰まらない中、残り100mを切ったあたりで、ハイペースで走ってきた上位勢の脚色が鈍り出した一方で、ベランジェ―ルの末脚はさらに鋭さを増し、他馬をまとめて差し切って見せた同馬は2着馬に1馬身差をつけてゴール。待望の初勝利を挙げました。
レース後、C.ルメール騎手は「外枠だったので馬にプレッシャーがかかることがなく、スタート後はあの位置になりました。チークピーシーズを着けて、直線で外に出してからすぐに反応してくれましたし、ペースが速く前が止まったので最後は後ろから差すことができました。テンションもちょうど良く、大人になったと感じました」と振り返っていました。また、木村調教師は「体調は前走の方が良かったと思いますし、後方になったのは前半ついていけなかったのが正直なところだと思いますが、逆に脚を使えたので結果オーライかなと思います。たくさんの方に応援していただいていましたので、きついローテーションの中を踏ん張って勝ってくれて本当に良かったです」と話していました。
2歳時から惜しいレースを繰り返し、やきもきさせられてきましたが、今回はとても届かないような位置から胸のすくような差し切り勝ちを見せ、私たちに驚きと喜びを与えてくれました。陣営は同馬の本格化をまだ先と見ており、この後は放牧先で休息をとりつつ成長を促す時間となりそうです。今回、実質ラストチャンスとも思える舞台で見せた勝負強い末脚でこれからも皆を驚かせてくれるのではないでしょうか。
以上、2頭の所属馬がうれしい勝利を届けてくれました。
引き続き、シャンドゥレール、ベランジェ―ルに温かいご声援をお願いいたします。
レース後の関係者コメントはホースマン情報局にて掲載しております。
取引ツールへログイン後の[ホースマン情報局]からご確認ください。
取引ツールにはこちらからログインいただけます。