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初ダートのビダーヤが惜敗続きにピリオド!《会報2024-45号・特別号》
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12月21日 京都競馬 第8レース 3歳以上1勝クラス(ダート1400m)において、ビダーヤが見事勝利を収めました。
その勝利を記念し、会報特別号をお届けいたします。出資者の皆様、おめでとうございます。
連闘で勝ち切り、1勝クラスをついに突破!
今年2月のデビューから11戦を消化し、この秋も4回出走。12月にも2戦していたビダーヤ(牡3・栗東・矢作芳人厩舎)の年内の出走はないかと思われましたが、陣営は状態を見極めた上で連闘でダート戦に送り込みました。ダートは前走時も候補に挙がったものの、調教時のダートコースでの走りに硬さが見られたため見送った経緯がありました。ただ、芝で詰めの甘いレースが続くこと、連闘でも硬さがなくテンションも上がっていないこと、適当な芝のレースがないことなど、挑戦する機運は高まっていました。JRA年間最多勝を争う矢作厩舎にとっても、目の前の1勝をつかみたいところ。様々な期待を背負って、初ダートのゲートインとなりました。
すんなりとスタートを切ったビダーヤは、走り慣れた芝地点で加速して先行集団へ。ダートに入ってからも前進気勢は衰えず、余力十分に流れに乗って4コーナーをカーブしました。直線の入口では前に4頭が広がりましたが、坂井瑠星騎手は慌てることなく前がクリアになってから追い出しを開始。粘り込みを図る2着馬を悠々と差し切り、惜敗が続いた1勝クラスを初ダートであっさりと突破しました。
坂井騎手は「12戦目の上積みがありました(笑)。正直ダートは良くないんじゃないかという気持ちがあったのですが、結果はダート馬でした。本当に申し訳ありません。手応えが違いましたし、次も楽に突破できるような走りでした」とダート戦でのハイパフォーマンスを称賛しました。矢作調教師は「厩舎スタッフはダートの走りが硬いと言っていましたが、私は決め手がない分ダートの方がいいと言っていました。スタッフには感謝してほしいですね(笑)。手応えが違い、楽に勝てそうだったとはいえ、馬が本当によく頑張ってくれました。先週のレース後、スタッフに連闘をとやかく言われても勝ちにいくんだという気持ちを伝えて、スタッフもそれに応えてくれました」と気迫の勝利を強調しました。
2着2回、3着3回と惜敗が続いた1勝クラスを7戦目でついに突破。1週前の芝のレースでは替えなかった手前も替え、今後の見通しが明るくなる勝利となりました。矢作調教師は「たくさん走って、最後に勝ってくれた馬に感謝しています。この後はちょっと長い年末年始休みを与えます」とねぎらいました。強行軍での出走となりましたが、連闘でも馬体重はプラス4kgの492kg。コンディションの波が少なく、気持ちも安定している強みを見せてくれました。年末に新境地を開いた堅実派が、2025年は砂上で大いに輝いてくれそうです。
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