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地力を発揮したシャンパンポップが4馬身差の完勝!《会報2025-34号・特別号》

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9月14日 阪神競馬 第8レース 3歳以上1勝クラス(ダート2000m)においてシャンパンポップが勝利を収めました。
優勝記念として、会報特別号をお届けいたします。出資者の皆様、おめでとうございます。

負けられない一戦をきっちりと制す

シャンパンポップが先頭でゴールを駆け抜けている画像

1年4か月ぶりの前走で勝利まであと一歩と迫った後は、秋の阪神開催に照準を合わせていたシャンパンポップ(牡4・栗東・武幸四郎厩舎)。次は確勝と思えるような前走の内容でしたが、大型馬で脚元に不安を抱えていることもあって調整が難しく、陣営からは状態面を危惧するコメントが出ていました。出走を延期する可能性も取り沙汰される中、何とか態勢が整ったとの判断により出走が決定。前走からプラス6kgの馬体重562kgでゲートに収まりました。

2番枠から無難なスタートを切ったシャンパンポップは先頭に立とうかという勢いで加速していきましたが、鞍上のJ.モレイラ騎手になだめられると3頭の先行争いを見る形の4番手に収まりました。脚をためられる絶好のポジションを確保した後は、リズムを崩すことなく淡々と追走。手応えは終始良く、4コーナーを回ってゴーサインが送られると3番手からスパートを開始します。大きなストライドを伸ばし、ラスト200mを切って先頭に立ってからは後続を突き放すばかり。最後は4馬身差をつけて悠々と決勝線を駆け抜けました。

単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に応えての勝利。騎乗したモレイラ騎手は「厩舎から歩様が気になると聞いていました。状態は良くないけど能力で大丈夫かもしれないとも聞いていましたが、能力がありすぎました。このクラスのレベルの馬ではありません。ゴーサインを出してから少しフォームが崩れましたが、もう一度作り直したら走ってくれました」とパフォーマンスを高く評価しました。

武幸四郎調教師は「騎手は能力を絶賛してくれただけで、自分としては現状は競馬を使うのを悩むような状態です。涼しくなって乾燥してきており、左前の白蹄の内側にうっすらと線が入っています。これがひどくなると裂蹄になるので、細心の注意を払って見ていきます。休ませるにしても蹄油をしっかり塗って楽だけさせてすぐに厩舎に戻すか、そのまま厩舎に置いておくことも考えます」と安堵の表情を浮かべながらも、すぐに今後に向けて気を引き締めていました。

圧倒的なポテンシャルと表裏一体の繊細さを持つ大型馬。極めて慎重な調整が求められる難しい馬ですが、それを補って余りある魅力も持っています。モレイラ騎手は「心臓はさらに良くなると思います。距離は全く問題なく、東京のような広いコースであればもっとパフォーマンスを上げられる馬です」と将来性に太鼓判を押しました。とにかく一歩ずつ着実に。キャリアを重ねられさえすれば、輝かしい未来が待っているはずです。

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