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【ラヴズオンリーユー】
日本調教馬初のブリーダーズカップ制覇

ラヴズオンリーユー ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ(GI) 1着

現地時間2021/11/6(日本時間2021/11/7)
ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ(GI) 1着

4コーナー手前、後方からスパートしたライバルたちがラヴズオンリーユーの進路をふさぐように前に入ってきました。249mと短いデルマーの直線で巻き返すのは困難かと思われましたが、川田将雅騎手は慌てませんでした。少しずつ態勢を整えて1頭分のスペースを確保すると、ラスト100mで一気にスパートし、圧巻の瞬発力で前3頭を抜き去りました。日本調教馬が初めてブリーダーズカップ制覇を成し遂げた瞬間でした。

「直線に入る前は少し手応えが悪くなりましたが、追っていく中で手応えが出て、前を捕まえたら大丈夫だなという感触になりました。かわした時は夢が叶ったのと、馬にありがとうという気持ちがこみ上げてきました。ブリーダーズカップという世界的なレースで、これだけの人気馬を任されるという貴重なワクワクする経験をさせていただきました。本当にありがとうございました」。振り返る川田騎手の目には光るものが見られました。

矢作芳人調教師は「まずはアメリカ遠征をさせていただいたことに感謝を申し上げます。ブリーダーズカップに行くならデルマー開催時にと思っており、最高の結果が出ました。馬の頑張りとスタッフのおかげです。アメリカに着いて初めて見た時、日本にいる時より落ち着いていて驚きましたし、日々の堂々した姿を見るにつれて、この状態なら負けられないなと考えていました」と顔をほころばせました。

これで日本のオークス、香港のクイーンエリザベス2世カップに続き、米国でのGI制覇となりました。慌てずにピンチを切り抜けたこの日の走りには、世界的名牝と呼ぶにふさわしいオーラが漂っていました。

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