今週はオープン馬2頭が飛躍を目指し出走！《会報2022-13号》

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クラブ近況と所属馬のレース結果について

3月29日、ヴァンビスタ(旧名ヴァンキシュト2020・牝2・栗東・矢作芳人厩舎)が満口となり、募集を締め切りました。購入をいただいたお客様には、ここに改めて御礼を申し上げます。なお、現在はファイナルドリーム2021(牡1・父モーリス)の購入を受け付けしております。同馬の状態は高画質の4K動画で歩様状況等の確認が可能ですので、ぜひ一度ご確認のうえ、購入をご検討いただければと存じます。

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また、別途特別号にてお届けした通り、タイムトゥヘヴン(牡4・美浦・戸田博文厩舎)がダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)を制し、クラブ2頭目の重賞ウィナーとなりました。母である桜花賞馬・キストゥヘヴンを超えるべく、GⅠ・安田記念へ挑戦予定の同馬にも、ご注目いただけますと幸いです。

それでは、タイムトゥヘヴンを除いたレース結果を振り返ります。

1頭目はヴァルキリードレス(牝4・笠松・藤田正治厩舎)です。3月25日笠松競馬第8レース春色賞B3(ダート1400m)に出走。馬体重は前走からマイナス4kgの440kgでした。後方からレースを進め、向こう正面から進出を開始しますが最終コーナー手前では手応えが怪しくなり、見せ場を作れず8着に敗れました。
騎乗した岡部誠騎手は「まだまだ本調子ではないのか、走りに力がなく進んでいかない感じでした」と話しており、結果として良化途上だったようです。JRA所属時と同様の走りができれば勝ち負けに繋がるかと思いますので、これからの巻き返しに期待したいところです。

次は3月26日中京競馬第6レース 4歳以上1勝クラス(ダート1200m・牝馬限定)に出走したソナトリーチェ(牝4・栗東・奥村豊厩舎)。馬体重は増減なしの464kgでした。スタートは躓くも二の脚を使い2番手につけます。しかしながら最終コーナーで後れを取り4番手で最後の直線を向くと、そこからは伸びが見られず5着でゴールしました。
騎乗した西村淳也騎手が「ハナを切れず、後ろからまくられて馬が怖がってしまうという一番なってほしくない形の競馬になり、周りを気にして走る感じになってしまいました」と振り返る様に同馬の性格的な面の他、雨で軽くなった馬場等の展開も味方しませんでした。
今後は短期放牧を挟み、コンスタントに出走することでメンタル面の改善を図ります。

馬体重532kgで3月27日中京競馬第3レース 3歳未勝利(ダート1800m)でデビューしたのはサイレントブラック(牡3・栗東・辻野泰之厩舎)。スタートはまずまずでしたが、前進気勢が見られず隊列についていけません。その後も見せ場を作ることができないまま、大きく離された16着に敗れました。
辻野調教師からは「初めての競馬で怖さがあったようで、全て後ろ向きになってしまい競馬になりませんでした」とコメントがありました。脚元や体調の異変はなかったものの、タイムオーバーによる出走停止のため一度放牧に出して精神面の変化を含め立て直しを図ることとなります。

シンハリング(牝5・美浦・国枝栄厩舎)は3月27日中山競馬第10レース春興ステークス(4歳以上3勝クラス・芝1600m)に前走よりプラス2kgの馬体重512kgで出走しました。
この日はテンションが高く、なだめるために中団やや後方の位置取りを選択しますが、最後まで伸びあぐねてしまい、15着に敗れました。
国枝調教師は敗因を「馬場の影響もあったのかもしれませんが、今回に関してはスムーズさを欠いたことが大きかったと思います」と分析しており、精神面の影響が大きかったようです。脚元や体調に問題は見られず、次走を4月23日(土)の、東京競馬第10レース晩春ステークス(4歳以上3勝クラス・芝1400m)と福島競馬第11レース福島牝馬ステークス(GⅢ・芝1800m・牝馬限定)の両睨みで調整を進めています。

最後はグランスエーニョ(セン4・川崎・山崎裕也厩舎)。4月6日川崎競馬第7レースアフロディーテ賞C1選定馬(ダート2000m)に前走より増減なしの馬体重482kgで出走しました。テンションが上がる同馬を鞍上がうまくなだめながら先頭に差のない3番手を追走し最後の直線を向きます。最後まで前で粘っていましたが、先頭とは3馬身弱離された4着でゴールしました。
レース後、本橋孝太騎手は「レース後は人間がガス欠してしまいました。本当に難しいです。ただ、厩舎の皆さんと話をして競馬に臨み、前進はできました」と語っていたように、着順、内容ともに明るい兆しが見えてきました。引き続き同条件でのレースで続戦する予定ですが、更なる前進が期待されます。

出走予定のご案内

続いて今週・来週の出走予定を紹介します。

まずはアバンチュリエ(牡3・美浦・大竹正博厩舎)です。4月9日(土) 中山競馬第11レースニュージーランドトロフィー (GⅡ・芝1600m)に出走します。正攻法で勝利を収めた前走と同舞台での出走、かつ横山武史騎手が引き続き騎乗することも心強く、結果を出して大舞台・NHKマイルカップへの切符を掴み取りたいところです。

トップオブメジャー(牡6・栗東・辻野泰之厩舎) は4月10日(日) 中山競馬第11レース春雷ステークス(L・芝1200m)に出走します。前走で勝利、オープン入りを果たした後に短期放牧に出ましたが、体が緩むことがなく状態は上向きのようです。調教でも好時計をマークしており、勢いに乗って連勝となっても不思議はありません。

障害競走に再挑戦するのはハーツシンフォニー(セン5・美浦・辻哲英厩舎)。4月17日(日) 福島競馬第4レースまたは第5レースの障害4歳以上未勝利(芝2750m)に出走予定です。年末に去勢手術を行ったことで、気性面の効果が表れているようです。調整も順調ですので、ここで変わり身を見せてくれればと思います。

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