春競馬開幕！3歳馬中心に出走多数！《会報2024-10号》

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クラブ近況と所属馬のレース結果について

2024年2月29日23時59分をもってマリブピア2022(牝2・父Vekoma・栗東・福永祐一厩舎)を除く現2歳馬の募集は締切となり、それまでに以下の2頭が満口となりました。

ラヴアンドホープ(ラヴインザダーク2022・牝2・父モーリス・栗東・庄野靖志厩舎)
ペルティナクス(エスジーアンクル2022・牡2・父キタノコマンドール・栗東・池江泰寿厩舎)

出資をいただいたお客様に、ここに改めて御礼を申し上げます。また、前述のマリブピア2022は2024年5月31日(金)23時59分まで募集を行っておりますので、引き続き出資をご検討いただけますと幸いです。

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さて、ここからは別途特別号にて詳報をお届けしたラオラシオン(牡3・美浦・斎藤誠厩舎)を除く先週・先々週のレース結果を振り返ります。

1頭目は2月24日阪神競馬第9レースすみれステークス(L・芝2200m)に前走から-4kgの馬体重508kgで出走したウィープディライト(牡3・栗東・池添学厩舎)です。揃ったスタートから無理なく前へ出て3、4番手でレースを進めます。最終コーナーでは外から先頭を窺いたいところでしたが、思うように進んで行けず直線では馬群に飲み込まれ、10着に敗れました。
騎乗した松山弘平騎手は「馬は前回より良くなっていて、すんなりポジションを取れました。手応え良く行けましたが、開幕週の馬場が現状のこの馬には合わなかったですし、まくられた時にびっくりしてトモを落として進まなくなったのも結果に影響したと思います」と話しており、春のクラシックへの道が険しくなり残念ではありましたが、馬自身はゆっくりと成長を続けているようです。レース後は短期放牧でリフレッシュを図っていますが、次の目標を3月30日か4月6日の阪神ダート1800mに切り替えます。新たな条件での巻き返しが期待されます。

2月25日中山競馬第11レース中山記念(GⅡ・芝1800m)では前走から+4kgの馬体重494kgでタイムトゥヘヴン(牡6・美浦・戸田博文厩舎)が2度目の重賞制覇を目指しました。馬群の後方で機を窺いながらレースを進め、最後の直線ではインコースから馬群を縫ってジリジリと追い上げてきます。上がり3ハロンはメンバー中3位の36.7秒の脚を見せますが、先行して粘る先頭集団を捕えきれず、6着に敗れました。
騎乗した大野拓弥騎手は「ゲートを互角に出てくれましたし、コーナーが四つある分、脚をためることができて手応え良く進めました。馬場が悪い中を頑張ってくれて、最後は内を選ぶことになりましたが、密集していなければ馬群でも上手に走れることも分かりました」と健闘を称えていました。雨の中タフな馬場を走りましたがダメージは少ない様子で、このまま在厩で調整を続け、3月30日(土) 中山競馬第11レースダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ・芝1600m)にエントリーする予定です。

リーゼダムール(牝3・栗東・辻野泰之厩舎)は前走から-4kgの馬体重410kgで3月3日阪神競馬第4レース 3歳未勝利(芝 1600m)に出走しました。まずまずのスタートから前目を追走できていましたが、ペースが上がったところで置いていかれるような格好となり、9着に敗れました。
辻野調教師は「いいポジションでレースができましたし、しまいもずるずる下がることなく、踏ん張ってくれたので良かった点が多かったように思います。現状はスピードに対応できる中身が伴っていないので、その点が成長できればと思います。厩舎では飼葉を食べているので体重が大きく減ることはないですが、さすがにもう少し馬体重が欲しいです。ここで放牧に出し、暖かくなって変化があればと思います」と話しておりました。評価できる点はあったものの、レースでの前向きさなどの課題も見つかりました。今後は放牧に出し、馬体、精神面での成長を待ちたいところです。

ラストはセットリスト(牝5・栗東・畑端省吾厩舎)。3月3日小倉競馬第8レース 4歳以上1勝クラス(ダート1700m・牝馬限定)に前走から-10kgの馬体重486kgで出走しました。まずまずのスタートから積極的に前につけ2番手を追走、最終コーナーでは先頭に立つシーンもありましたが直線では粘ることができず後退し、8着に敗れました。
畑端調教師は「ペースが速く後ろの馬に向く展開になったとはいえ、ここまで負ける馬ではないと思います。体をかなり仕上げたので、一度ノーザンファームしがらきに放牧して、休養させてから次を考えたいと思います。次はブリンカーを着けたり距離を短縮したり、いろいろ変化をつけた方がいいように感じました」と話しており、実力を発揮できていない印象です。一度休ませることとなりますが、次走では変わり身がほしいところです。

出走予定のご案内

続いて今週・来週の出走予定をご案内します。

まずは3月9日(土) 阪神競馬第5レース 3歳未勝利(芝1600m)にビダーヤ(牡3・栗東・矢作芳人厩舎)がスタンバイ。在厩で3戦目となりますが、好調を維持できているようです。前走は1800mが少し長かった印象があり、距離を詰めることで良さが出ればと思います。

3月10日(日) 中京競馬第3レース 3歳未勝利(芝1400m)にはツキヨノウサギ(牝3・栗東・奥村豊厩舎)が出走します。体の小ささを考慮して、負担がかかり過ぎないように調整を進めてきました。調教を工夫した効果で、前走からの前進を期待したいところです。

3月10日(日) 阪神競馬第6レース 3歳1勝クラス(ダート1800m)にはベルウェザー(牡3・栗東・茶木太樹厩舎)がエントリー。前走は好位から直線で前をまとめて抜き去る強い勝ち方を見せてくれました。同様のパフォーマンスを見せられればこのクラスでも通用すると陣営は見ており、試金石のレースとなりそうです。

3月10日(日) 中京競馬第7レース 4歳以上1勝クラス(芝1600m)にはエールトゥヘヴン(牡5・美浦・戸田博文厩舎)が出走します。善戦が続くも勝ち切れない状態が続いていますが、鞍上は相性の良いC.ルメール騎手に戻ります。ひとつ上の2勝クラスでも2着に入った実力の持ち主ですので、このクラスはここで卒業といきたいところです。

続いてはトゥザヒロイン(牝5・美浦・辻哲英厩舎)です。3月10日(日) 中山競馬第8レース 4歳以上1勝クラス(ダート2400m)で2勝目を目指します。前走は距離延長により3着と、勝利は逃しましたが結果を出してくれました。リフレッシュ放牧を挟み状態は万全とのことで、前走と同じ舞台で好結果が期待されます。

来週はまずヴェールアンレーヴ(牝5・美浦・宮田敬介厩舎)が3月16日(土) 中京競馬第10レース豊橋ステークス(4歳以上3勝クラス・芝1600m・牝馬限定)にスタンバイ。決め手に欠ける競馬が続いていますが、在厩のままじっくりと乗り込んで力はついています。叩き2戦目となる今回は前進ができるかと思います。

3月17日(日) 中山競馬第5レース 3歳未勝利(芝1600m)ではドリームクルーズ(牝3・美浦・戸田博文厩舎)が出走を予定しています。前走(4着)は競馬にも慣れた様子で収穫の多い1戦となりました。心身共にダメージは少なく良い状態で続戦できそうですので、前走以上の結果を期待せずにはいられません。

続いては3月17日(日) 中山競馬第6レース 4歳以上1勝クラス(芝2000m)に出走予定のモルトヴェローチェ(牡4・美浦・大竹正博厩舎)です。前走後は放牧を挟みつつも緩め過ぎないような調整が続けられてきました。脚元や前走の疲労の蓄積は現時点ではあまり心配することはない様子で、まずは休み明け初戦でどこまで前進できるかが試されることとなりそうです。

ラストはエンプレスペイ(牝4・栗東・小栗実厩舎)。3月17日(日) 阪神競馬第12レース 4歳以上2勝クラス(ダート1400m)に出走を予定していますが、1週前追い切り後に左前の球節に腫れが出たため、出走するかは状態を慎重に見極めてからになりそうです。

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