馬肥ゆる秋!所属馬は全国各地で奮闘中!《会報2024-40号》

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募集馬情報のご案内

10月31日現在、募集馬のうち新たにヴィンクーロ2023(牡1・父レイデオロ・美浦・木村哲也厩舎予定・2000口募集・1口価格18,000円)の残口数が「残りわずか」となりました。志半ばで引退した当クラブ出身の母、ヴィンクーロは出走した7戦全てで3着以内に入り2勝を挙げた実力派で、現役最後のレースで最後方から追い込み掴んだ勝利が印象的でした。父にレイデオロを迎えたヴィンクーロ2023は、晩成タイプと目されながらも現時点で成長力を見せており、育成厩舎での評価は上々です。先にご案内をいたしました「2024年1歳馬 激アツ馬体診断」等のコメントも参考に購入をご検討いただければと思います。

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  • アイワナビリーヴ2023、ラヴズオンリーユー2024を除く2024年度募集馬のすべてが対象となります。
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  • キャッシュバック実施日は支払方法に応じて異なります。

所属馬のレース結果について

さて、ここからは別途特別号で詳報をお届けした
ハーツシンフォニー(セン7・美浦・辻哲英厩舎)
シンハナーダ(牡3・美浦・国枝栄厩舎)
の2頭を除く先週・先々週のレース結果を振り返ります。

タイムトゥヘヴン

まずは10月19日 東京競馬 第11レース 富士ステークス(GⅡ・芝1600m)に前走から-6kgの馬体重486kgで出走したタイムトゥヘヴン(牡6・美浦・戸田博文厩舎)です。
スタートはひと息で、いつもどおり後方からのレースとなりますが、序盤から落ち着いた追走を見せます。ひとかたまりとなった集団は大きな動きを見せないまま最終コーナーをカーブすると、タイムトゥヘヴンはアウトコースに進路を求めましたが、加速を始めたところで前をカットされる不利があり15着に敗れました。レース後、戸田調教師は「賢い馬で不利を受けた時点で今日は終わりと思ってしまったようで、レースを終えても息が上がっていませんでした」と振り返っていました。レースのダメージが少なかったことから、次走はマイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m)を目指す方針となりました。現時点で出走可否は不透明ですが、好走歴のある右回りコースで大仕事をやってのけてほしいものです。

ジュルナール

10月20日 京都競馬 第4レース 2歳新馬(芝 1600m・牝馬限定)では馬体重462kgでジュルナール(牝2・栗東・池添学厩舎)がデビューを迎えました。初出走ということもあり、かなり若さを見せた同馬。パドックの時点で危険な雰囲気を出していましたが、スタート時も冷静さを取り戻すことができず、大きく出遅れてしまいます。騎乗した鮫島克駿騎手が「能力を出す以前の問題でレースに全く参加できませんでした」と振り返ったように、後方のまま15着に敗れました。レース後は脚元等に問題はありませんでしたが、今回の結果を見て、放牧先で立て直しを図ることとなりました。心身共にいっそうの成長が待たれます。

ビダーヤ

続いては10月20日 新潟競馬 第9レース 十日町特別(3歳以上1勝クラス・芝1400m)に前走から-2kgの馬体重490kgで出走したビダーヤ(牡3・栗東・矢作芳人厩舎)です。五分のスタートを切ると、促されて4番手程の位置を追走します。集団が前半3ハロンを34秒6で通過する中、得意の先行策に持ち込んでレース終盤を迎えたと思われましたが、少し馬場状態が悪かったことが影響したか、直線で突き抜けることができず4着に敗れました。騎乗した古川奈穂騎手は「いい気合乗りでスタートしてから位置を取って前で運べたのですが、3~4コーナーで前が開かず、直線で勝ち馬との脚比べになった際に相手の方が反応が良く負けてしまいました」と振り返っていました。レース後は短期放牧に出ており、リフレッシュ後は年内の戦線復帰を見込んでいます。今後は距離延長やダート替わり等、条件を変えることも選択肢に入れ、さらなる勝利を目指すことになりそうです。

次は地方所属の2頭です。まずは目下3連勝中のエブリワンブラック(牡7・高知・打越勇児厩舎)が10月20日 高知競馬 第10レース コスモス特別C3-1選抜馬(ダート 1400m)に出走しました。いつもより後方の位置取りとなりましたが、最終コーナーでは1頭だけ違う勢いで先頭に迫ります。戦前から相手と見ていた馬に直線半ばで並びかけると、これをきっちりと交わし1着でゴール、高知転入後4連勝を飾りました。騎乗した宮川実騎手は「今日は強い馬がいることを考えて意図的に下げて競馬をしました。後ろから前を追う形にすれば負けないと思っていましたが、捕まえるのが早すぎて今日も最後はふわふわしました。相手をかわす形の競馬であればどこまでも頑張れそうです」と振り返っていました。今回の勝利に手応えを感じた打越調教師はさらに上を目指す意向を示しており、次走は11月3日(日) 高知競馬 第10レース シクラメン特別C3-1選抜馬(ダート1600m)に出走することとなりました。7歳馬の快進撃がどこまで続くか、楽しみな秋となりました。

10月23日 門別競馬 第5レース 3歳以上 C3-2 C4-1(ダート 1800m)には前走から-2㎏の馬体重418kgでヘヴンズクライ(牡3・門別・小野望厩舎)が出走。当日はあいにくの大雨、不良馬場でのレースとなりました。かなり縦長の展開となる中、懸命に走りましたが逃げた勝ち馬に迫ることができず4着に敗れました。騎乗した藤田凌駕騎手は「流れには乗れていましたが、周りの馬が速くついていくのに脚を使ってしまいました。馬場の問題もあると思いますが、脚をためられる場面がありませんでした」と振り返っていました。なお、今年の門別競馬の開催が残り少なくなったことで、出走できてもあと1走となりました。これまでの頑張りを何とか勝利に繋げてほしいところです。

シャンドゥレール

障害2戦目となった8月のレースで勝利を挙げたシャンドゥレール(セン4・美浦・国枝栄厩舎)が、10月26日 新潟競馬 1レース 障害3歳以上オープンに出走しました。上々のスタートを切った後は前目の位置につけインコースを進みます。途中、やや位置取りを下げる場面がありましたが、勝負所で力強く上がっていき、3番手で最終コーナーをカーブしました。しかし、迎えた最後の直線で人気馬に外から交わされると、その後は伸びを欠いて7着に敗れました。国枝調教師は「道中から直線までスムーズなように見えましたし、勝つ勢いもあったように思ったのですが、最後はバテて下がってしまいました。相手次第でまた勝てる時が来ると思います」と分析していました。馬体や脚元に問題はありませんでしたが、走るのをやめてしまう精神面の難しさが見えたことから、直近のレースを見送って放牧に出ることになりました。馬の状態や騎手の都合も考慮しつつ、次走を検討することになりそうです。

ミストラルフェザー

続いてはミストラルフェザー(牝2・栗東・茶木太樹厩舎)が出走した10月26日 東京競馬 第1レース 2歳未勝利(ダート1600m・牝馬限定)を振り返ります。五分のスタートを切った同馬はレース序盤は中団を追走することとなりました。後半、徐々にペースが上がっていくところで、他馬を追い越していきたいところでしたが、思うように進出できません。直線ではインコースを狙いましたが、騎乗したC.ルメール騎手が「ワンペースで切れませんでした。2、3番手のいいポジションで運んでじわじわ行く形の方が良さそうです」と振り返ったように、鋭い末脚を見せることができず10着でゴールしました。レース後、咳が止まらなかったことで体調が心配されましたが、極端な馬体減りは無く、一安心となりました。今回の結果ではダート適性を判断できなかったため、体調や状態を見ながらダートへの再挑戦を視野に次走を検討します。

アストラン

10月26日 新潟競馬 第2レース 2歳未勝利(ダート1800m)に前走比-2kgの馬体重464kg、デビュー戦から中1週での出走となったアストラン(牡2・美浦・斎藤誠厩舎)。初戦は真面目に走り切れず、息の入りが早かったことから、レースへの集中力が課題となっていました。スタート後、出脚がつかない同馬でしたが、促されると5番手程のポジションに付けて追走します。道中、馬を前に置き砂をかぶってもひるむことなく、しっかりと走っていましたが、最終コーナーで前をカットされスムーズさを欠いてしまいます。頑張って走りましたが不利を挽回できず8着でゴールしました。レース後、斎藤調教師は「調教の感じはデビュー時よりだいぶ良くなっていました。レースを使って良くなっていますし前向きさが出てきましたが、勝ち切るにはまだまだ前進気勢が足りません」と振り返っており、馬が本当に良くなるのはもっと先のようです。レース後は放牧に出ておりますが、体調に問題はありません。より前向きにレースに向かえるよう、精神的な成長を見せてほしいところです。

リガーレ

リガーレ(牡2・栗東・池江泰寿厩舎)は、10月27日 京都競馬 3レース 2歳未勝利(芝2000m)に前走から-4kgの馬体重530kgで出走しました。ゲートの出が悪かったため、スタート後は後方に控えて最初のコーナーをカーブします。序盤は様子を見るように追走していましたが、向こう正面から進出を開始、徐々に位置取りを上げると最終コーナーを4番手でカーブします。上位を目指して懸命に脚を伸ばしたリガーレですが、逃げた勝ち馬を捉えることはできず、2着に敗れました。騎乗した鮫島克駿騎手は道中のコース選択を悔やみつつも「芝の時計のかかる馬場なら十分にやれますし、最後も伸びてきています」と同馬の健闘を称えていました。脚元にやや不安を抱える同馬ですが、レース後の状態に問題はありませんでした。今後は放牧を予定していますが、リフレッシュ後の次こそは勝ち上がりを決めたいところです。

ドリームクルーズ

10月27日 東京競馬 第6レース 3歳以上1勝クラス(芝1400m)にはドリームクルーズ(牝3・美浦・戸田博文厩舎)が出走しました。馬体重は496kg(前走比+2kg)でした。良いスタートを切り、好位置を確保したいところでしたが、アウトコースから複数頭が先行争いに殺到したことで、ドリームクルーズは9番手程までポジションを下げざるをえませんでした。その後、隊列に大きな変動はなく、そのままの位置取りで4コーナーをカーブします。最後の直線で前にスペースが空いたものの、先行馬を交わす脚がなく8着に敗れました。騎乗した武豊騎手は「前に行こうとしたのですが芝1400mだと周りが速くて行けず、ペースが緩むと今度は行きたがってしまいました。ずっと同じスピードで走るワンペース型で、緩急のつく流れは合わないので芝だと1600mくらいの方がいいと思います。それ以上にダート適性が高いように思うので、ダートを試してみてもいいように思います」と振り返っていました。レース後、馬体等に問題がないことから続戦を検討することとなります。1勝クラスでは苦戦気味の同馬ですが、次走、ダート替わりでいいところを見せてほしいところです。

ウィープディライト

最後はウィープディライト(セン3・栗東・池添学厩舎)です。10月27日 東京競馬 第8レース 本栖湖特別 (3歳以上2勝クラス・芝2400m)に前走比-4kgの馬体重500kgでのエントリーとなりました。大きな変わり身を見せて勝利を挙げてから中2週での出走となった今回、同馬の走りには注目が集まっていました。ゲートイン後、五分のスタートを切った同馬でしたが、後方の位置に落ち着くと、ゆったりとした流れの中をマイペースで追走します。先頭から最後方までが一団で進むと、最後の直線を最後尾で迎えた同馬は大外から上位を狙います。末脚を伸ばし1頭、また1頭と交わしていきますが、勝ち馬から2馬身半+クビ差の3着でゴールしました。レース後、松山弘平騎手は「スタート後に挟まれたり、1コーナー過ぎに内から接触されたりと前半はちぐはぐになってしまったのですが、少頭数だったのでロスすることを気にするよりもリズム重視で運びました。途中からリズム良く運べ、勝負所では長く脚を使う持ち味を生かすために自分から動いていきました。展開次第でもっとやれたと思いますし、このクラスでも戦える感触をつかめました」と振り返っていました。10月に2戦したこともあり、リフレッシュ放牧に出ることになりましたが、陣営は今回の結果に自信を深めているようです。今後も安定して実力を発揮できれば、さらに上を目指せそうです。

出走予定のご案内

続いて前述のエブリワンブラックを除く今週・来週の出走予定をご案内します。

1頭目は11月2日(土) 福島競馬 第4レース 3歳以上1勝クラス(ダート1150m・牝馬限定)に出走するセットリスト(牝5・栗東・畑端省吾厩舎)です。やや不完全燃焼のレースが続いていますが、距離を短縮することで、同馬の強みであるスピードを最大限生かしていきたいところです。良い時期の走りを思い出し、1つでも上の着順でゴールしてくれることを願っています。

続いては11月2日(土) 京都競馬 第8レース 3歳以上1勝クラス(ダート1400m)にエントリーをしたグランデスフィーダ(牡4・栗東・池江泰寿厩舎)です。約4か月ぶりのレースとなりますが、追い切りでは栗東の坂路コースで4ハロン52秒6、しまい11秒9と時計を出しており、初戦から力を発揮できそうな仕上がりです。比較的良い結果を出しているダート1400mのレースで久々の2勝目を目指します。

3頭目は11月3日(日) 京都競馬 第8レース 3歳以上2勝クラス(ダート1400m・牝馬限定)に出走するエンプレスペイ(牝4・栗東・小栗実厩舎)です。8月のレース後、放牧先のノーザンファームしがらきで充実した調整ができたことに陣営は自信を深めています。何とか自身の得意とする先行策に持ち込んで、上位を狙いたいところです。

4頭目は11月3日(日) 東京競馬 第9レース 百日草特別(2歳1勝クラス・芝2000m)のレースで無傷の連勝を狙うエンジェルマーク(牝2・美浦・宮田敬介厩舎)です。この中間はスクミも出ておらず体調は上々。追い切りでは戸崎圭太騎手を背に躍動感のあるフットワークを見せており、仕上がりの良さをアピールしています。ここを勝って2戦2勝とすれば、2歳GⅠや来春のクラシックが視野に入ってきます。大舞台へ駆け上がるストーリーを夢見てしまいます。

5頭目は11月9日(土) 福島競馬 第8レース 3歳以上1勝クラス(芝2600m)にモルトヴェローチェ(牡4・美浦・大竹正博厩舎)が出走を予定しています。6月の函館で出走した後は脚元のケアを兼ねて休養していましたが、ローカルの2600mに照準を合わせて復帰することになりました。春に2着のある舞台で好走の期待が膨らみます。

6頭目は11月9日(土) 東京競馬 第10レース 奥多摩ステークス(芝1400m)を予定しているアバンチュリエ(セン5・美浦・大竹正博厩舎)です。柴田善臣騎手とコンビを再結成した近4戦は、上位争いこそできていないものの上がりタイムは常に上位を記録しており、追い込む競馬が板に付いてきました。展開一つで鋭い末脚を発揮しても不思議はありません。

最後はバックスクリーン(セン5・栗東・緒方努厩舎)です。11月10日(日) 福島競馬 第10レース 福島放送賞(ダート1700m)、または同日の京都競馬 第8レース 3歳以上2勝クラス(ダート1400m)に向かう予定です。近走は思うような結果が出ていませんが、調教ではいい動きを見せています。チークピーシーズを着けるなど、馬具を工夫して前進を目指したいところです。

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お知らせ情報

  • ベルウェザー、3歳以上2勝クラスの勝ち馬写真販売開始(10月18日配信)
  • マリブオレンジ、2歳新馬の勝ち馬写真販売開始(10月18日配信)
  • ウィープディライト、萬代橋特別の勝ち馬写真販売開始(10月18日配信)
  • 【出走確定】11月2日、3日(10月31日配信)(10月8日配信)

以上のお知らせ詳細はこちらからご確認いただけます。

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