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鮮やかに差し切ったキングスコールがオープン入り《会報2026-17号・特別号》
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5月16日 東京競馬 第11レース 六社ステークス(芝2400m)においてキングスコールが勝利を収めました。
優勝記念として会報特別号をお届けいたします。出資者の皆様、おめでとうございます。
選択肢が広がる実りのある勝利
気性面に危うさをのぞかせながらも、早くからその素質を高く評価されていたキングスコール(牡4・栗東・矢作芳人厩舎)。大逃げで制した今年1月の海の中道特別が象徴するように、これまでは逃げて押し切るのが勝ちパターンでしたが、走るのをやめる傾向が強くなってきたことから前走の京橋ステークスから脚質転換を試みました。在厩調整で馬体を絞った今回は、前走比マイナス8kgときっちり仕上がった馬体を誇示するように東京競馬場に登場。初めてブリンカーを装着して4枠7番に収まりました。
スタートを無事に決めると、鞍上の吉田豊騎手に手綱を押されましたが行き脚がつかず、1コーナーを9番手で通過します。内ラチ沿いで折り合いをつけて手応え良く追走すると、スムーズに4コーナーを回って直線へ。流れるように馬場の外側に誘導されると、右ステッキを受けて力強く加速しました。一度ついた勢いが鈍ることはなく、ライバルたちを一気にかわし去って先頭に立つと、外から迫ってきた馬の追撃も退けて4勝目をゲットしました。
吉田騎手は「ブリンカーが効きましたね。走りのバランス的に左回りも良かったんだと思います。スタートから促していきましたが、行けなかった時点で無理をしませんでした。勝負所で気を抜くようなところがありましたが、それで息が入って脚がたまり、直線でいい脚を使ってくれました。ブリンカーの効果はありましたが、それでも抜け出すと遊ぶようなところがありました。長い距離は合っていると思います。いいタイミングで乗せていただき、ありがとうございました」と会心の勝利に笑顔をのぞかせました。
矢作芳人調教師は「左に傾いて走るので左回りが良かったですし、ブリンカーも効きました。とにかく気持ち次第の馬で、まだ遊んで走っていますが結果が出て良かったです。左回りが合うことがわかったので、この後は目黒記念への出走を検討したいと思います。中1週になるので、状態を見極めて最終的に判断します」と安堵の表情を浮かべながら今後を展望しました。
3歳春にキャリア2戦で皐月賞にチャレンジし、7着と健闘した素質馬がついにオープン入りを果たしました。搭載エンジンと気持ちがリンクせずに結果が出ないレースもありましたが、初めての左回りで高い適性を見せ、脚質転換にも成功。勝利という結果に勝るとも劣らない収穫を得ることができました。悔し涙を経験に変えたドゥラメンテ産駒は、これから重賞戦線で歓喜の雨を降らせてくれることでしょう。
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