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2020年度募集馬
激アツ馬情報
BANUSY1歳馬のとっておき情報をお届けすべく、ホームページに特設コーナーを設置いたしました。
ドリームクラブスタッフの粟津と椎名の対談形式でお届けします。
過去2年は育成が進んだ2歳馬から抜粋してのお届けでしたが、今年は育成前の1歳馬を全頭ジャッジ。
丁々発止のやり取りの中に、マイホース選びのヒントが隠されているかもしれません。
年齢表記は2020年時点でのものです。
- 関東馬
- 関西馬
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エールトゥヘヴン (旧キストゥヘヴン2019) Yell to Heaven
2020年7月10日撮影
辻牧場・安友拓郎厩舎長
精神的に非常に落ち着いており、父ロードカナロアのいいところが馬体、気性ともに出ていると思います。歩かせた時の体の使い方には目を引くものがありますし、首の使い方や前脚の出方は持って生まれたいいものがあると感じます。放牧地ではかなりの運動量をこなしていますが、気性が落ち着いている分、お腹のラインが上がることなく、どっしりとしています。育成に行ってからも進めやすいと思いますし、成長を見ていると近いうちに育成に移ることができると思います。牧場としても評価の高い1頭ですので、これからの成長を楽しみにしています。(2020年7月31日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名キストゥヘヴンの仔は2年連続での募集になりますね。なかなか活躍する子供が出なかったけど、現4歳のガロシェが2勝して、ようやく実力が出てきた気がします。桜花賞馬だけど初勝利は4戦目だった馬だし、お母さんとしても少し晩成だったのかな。
粟津キストゥヘヴン自体がロングバージンの16歳時の仔でしたから、そういう系統なのかもしれません。戸田先生も「気が強い馬なので、お母さんとして落ち着いてからいい仔を出すんじゃないか」とずっとおっしゃってました。
椎名奇しくもというか、この馬はキストゥヘヴンの16歳時の仔になるんだよね。ロードカナロア産駒の男馬だし、機は熟したように思えますね。
粟津上は牝馬が多かったですけど、2年連続でロードカナロアの男馬が出ましたしね。中期育成の辻牧場からもいい馬に育っていると報告を受けています。牧場さんもこの辺で大物が出るんじゃないかと期待されてますね。
椎名ロードカナロアとの配合は合う気がしますね。タイムトゥヘヴンもそうだったけど、バランスのいい馬体に仕上がっている。お父さんは最強スプリンターだったし、お母さんは桜花賞馬。活躍の舞台は芝のマイルくらいになるのかな。
粟津タイムトゥヘヴンも育成初期は気性で苦労していましたけど、落ち着いてきて、2歳の7月に本州へ移動することができました。同じような感じで進めていけるんじゃないかと思いますし、お兄さんより気難しさがないと聞いているので、もっとスムーズかもしれません。
椎名ポテンシャルがかみ合えば、GI馬同士の配合だからね。
粟津桜花賞馬の血を受け継いでいる体をしていますし、自信を持って育成に移動できます。育成先でどんな評価をもらえるか、楽しみに見てもらえたらと思います。
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バックスクリーン (旧ミスラゴ2019) Back Screen
2020年6月23日撮影
社台ファーム・中村智也厩舎長
スクリーンヒーロー産駒の男馬は非常に気が強い馬が多く、扱うのが難しい馬が多いですが、現時点では全く問題なく、人の指示にも素直にしたがっています。私はスクリーンヒーローの現役時を知っており、実際に扱ってもいましたが、かなり気性の激しい馬でした。それが産駒にも出ている印象で、走る馬と走らない馬がはっきりと分かれているのも、気性を考えると納得がいきます。本馬は気持ちの面では危うさがなさそうですが、気持ちが高ぶったり、走りに気持ちが向かなくなったりする時は出てくると思います。そんな時に、瞬時に人に意識を持ってくれる馬作りを若い時期からしていけば、後々、確実に生きてくると思っています。スクリーンヒーローの牡馬で一発があってもおかしくないですし、私自身、父の代表産駒は、父が生まれ育ったこの地から出したい気持ちを強く持っています。(2020年7月30日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名当クラブ初のスクリーンヒーロー産駒になります。当歳時のセレクトセールでは栗毛のかわいらしいお坊ちゃんという感じだったけど、ここに来てだいぶ迫力が出てきたね。
粟津もう少し小さくまとまるかなというイメージだったんですが、意外と大きくなりましたね。セリの時とはだいぶイメージが変わりました。スクリーンヒーロー産駒の男馬なので、気の悪さがないか心配だったんですが、今のところ扱いやすいみたいですね。
椎名代表産駒がGIを6勝したモーリスに、グランプリホースのゴールドアクターですから。当たった時のスクリーンヒーロー産駒はものすごいですよね。
粟津今年の高松宮記念で1位入線、4着降着となったクリノガウディーには少し関わったことがあるんですけど、先頭に立つとやめるところがある馬なんですよね。GIで抜け出してきて、まさかと思ったんですけど、先頭に立って遊んでましたからね。GIでそれをやるのかと思いました(笑)。すごいポテンシャルだなと。
椎名この馬はお母さんもおばあさんもフランスの活躍馬だし、スクリーンヒーローの爆発力を引き出してくれる可能性は十分にありそうですね。
粟津モーリスはトレーニングセールで税抜き1000万円だった馬ですし、シンザン記念を勝って3億円近く稼いだグァンチャーレはサマーセールで同じく200万円でした。金額を飛び越えた活躍をしてくるのもこのお父さんの魅力なんじゃないかと思います。
椎名この血統は値段じゃないと。くすぐられる響きですね。栗毛の派手な馬でスター性もありそうだし、期待が膨らみます。
粟津椎名さんは馬券も一発狙いですもんね(笑)。歩様は重過ぎず軽過ぎずといった感じでいいバランスだと思いますし、妹もセレクトセールで高い評価を受けていたので、育成を進めてどうなるか楽しみですね。どんどん鍛えていってどう成長してくるか、変化を見守っていきたい馬です。
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アバンチュリエ (旧パンデイア2019) Aventurier
2020年6月23日撮影
ノーザンファーム・桑田裕規厩舎長
とにかく手がかからなくて丈夫そうな印象を最初に受けました。まだ育成厩舎に来たばかりでこれからどうなっていくかは未知数ですが、この時期に育成厩舎に移動できているのが順調に進んでいる証拠です。モーリス産駒はまだ目立つ結果が出ていませんが、新馬戦が始まってまだ1、2ヶ月しか経っていませんし、早くデビューできて掲示板にコンスタントに載る馬が多いことを考えると、全く悲観する必要はないと思っています。これから産駒のデータが上がってくるので、やり方をいろいろ工夫していけば、育成2年目の産駒はもっと活躍できるはずです。これだけ骨格がしっかりしていれば、何かアクシデントがない限りは一番進んでいる組で育成を進めていけるのではないかと考えています。(2020年7月30日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名この馬は今年の募集馬で一番の高額馬になります。昨年のセレクトセールで落札した馬だけど、どの辺に魅力を感じた?
粟津やっぱりボリュームでしたね。1年前の時点で、モーリス産駒はこんな感じに成長していくんじゃないかというイメージがあって、お父さんのようなガシッとした馬がいいんじゃないかと思っていました。この馬はボリューム感がありましたし、母系もコンスタントに活躍馬を出しているので、その点もまた魅力でした。丈夫な脚つきをしている印象でしたしね。
椎名鍛えていって良さが出る血統だし、鍛えていけそうな肉体だということですね。
粟津鍛えていかなきゃいけない馬だと思います。ボリュームがあるということは、放っておくと重たさにつながりかねないですからね。モーリス産駒は育成場ですごく評判がいいんですよ。ただ、トップスピードを出す段階になると、ちょっともたつく面が出てきた。競馬を見てもそんな感じですよね。そんな初年度の後なので、特徴をつかんだ2世代目の方がモーリス産駒は走ってくると思います。この馬もバリバリ進めていくと思いますし、それにこたえられる馬だと思います。
椎名特徴を把握するのが難しい血統ってあるもんね。もともとロベルト系は一発屋のところがあるし、モーリスの父のスクリーンヒーローがそうであるように、当たったら大きい血統でもあるからね。母の父のディープインパクトから軽さを引き出せれば、かなりやってくれそうな期待は持てますね。
粟津ディープインパクト、キングカメハメハの2大種牡馬がこの世を去って、これからしばらくは種牡馬の争いは戦国時代に入ると思います。どの馬の子供が走るかつかめないけど、大レースを勝つ馬は必ず出ます。その可能性を持つ種牡馬の1頭なのがモーリスだと思いますね。母系からはシゲルピンクダイヤのようにクラシックで活躍する馬も出ていますから、この馬もその路線に乗ってきてくれたらいいなと思います。
椎名今年からお願いすることになった大竹厩舎は調教量が豊富だからね。ノーザンファームともどもしっかりと乗り込んでもらって、鍛え上げてもらいましょう。
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トゥザヒロイン (旧トゥザハピネス2019) To the Heroine
2020年6月23日撮影
ノーザンファーム・岡真治厩舎長
今年は去年よりも1歳馬が育成に来るのが早く、馬体に余裕がある馬が続々と運ばれてきています。この馬も小さな2歳馬よりも馬体重がありますし、いかにも丈夫そうな印象を受けました。まだ背肉も付いていないですし、トモの薄い感じにジャスタウェイ産駒らしさが出ていますが、乗りながら筋肉を付けていけばシルエットは見違えるくらい良くなってくると思います。先々まで楽しめる馬が来てくれたと思っていますし、毎年DMMさんの馬が入ってきていますので、続けて結果を出せるように頑張っていきたいです。乗り運動に移行してもポンポンといけそうなので、早めに馬のシルエットを固められるように育成メニューをいろいろ考えて進めていきたいです。(2020年7月30日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名祖母トゥザヴィクトリーで曾祖母がフェアリードール。この一族からは次から次へと活躍馬が出てますね。近年だと、リオンリオンやフェアリーポルカが重賞を勝っています。当クラブでも、キタノコマンドールが皐月賞、ダービーに駒を進めてくれました。
粟津まだまだ活躍馬が出るでしょうね。ただ、この母系も代を重ねて、最近は小ぢんまりした馬が多くなってきたと聞いていました。トゥザワールドにしてもトゥザグローリーにしても、いかにもブリッとして馬っぷりがいいタイプだったんですが、そういった馬が出にくくなっていると。だから骨格とスピードに恵まれたジャスタウェイとの配合には注目して見ていたんです。
椎名古くなりつつある母系に活力を入れられる種牡馬ということだね。で、それがいい方に出たと。
粟津ボリューム感のある馬体を見て、いい形に出てくれたと思いました。ジャスタウェイはハーツクライの仔で、この系統は当たると大きいですからね。そろそろ大物が出てくるんじゃないかと思います。
椎名うちのフランクエトワールを新馬戦であっさり負かした馬も、ジャスタウェイ産駒だったね。確かにそろそろの雰囲気はあるし、この馬もその1頭だとうれしいね。幸い、ここまでは至って順調に育っているようだね。
粟津順調過ぎるくらい順調ですね。早い段階で育成に進んでいけるタイプでしょう。それにノーザンファームでラヴズオンリーユーと同じ岡厩舎に入れてもらえましたからね。アーモンドアイも出ている厩舎で、牝馬では日本のトップと言っていい育成厩舎だと思いますから、本当に楽しみです。
椎名馬格があるので、しっかり鍛え上げる木村厩舎との相性も良さそうだね。まだ先の話だけど、トレセンでもハードトレーニングにへこたれず、力を付けていってくれるんじゃないかな。
粟津そうこうしているうちに、あっという間にデビューの時期になりますよ(笑)。発育は非常に良好なので、このまま順調なら楽しみな馬に育ってくれそうです。
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ヴェールアンレーヴ (旧レーヴルシード2019) Vers un Reve
2020年7月30日撮影
ノーザンファーム・佐藤洋輔厩舎長
リオンディーズ産駒を扱うのは初めてなので、楽しみを持って移動してきた本馬を見ました。第一印象として受けたのは、馬の形がこの時期にしては随分きれいだなということです。まだ厩舎に移動してきて間がなく未知な部分はありますが、こんな形に成長していくんだろうなという想像を思い描くことができました。現在はまだ放牧をしている段階で、少々疲れていることもあり初期馴致しか行えていませんが、非常におとなしく人懐っこい馬です。牝馬は全般的に牡馬より育成が遅く、コースや坂路でキャンター(駈歩)調教を始める時期は少し遅いですが、それでも近年は牝馬が牡馬を打ち負かす例がたくさんあります。また、これからどの種牡馬の仔が走るか分からない時代ですので、新しい種牡馬の仔はやりがいがあります。本馬の育成を非常に楽しみにしています。(2020年7月30日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名リオンディーズ産駒が入ってきました。初年度産駒は2歳を迎えて、次々と勝ち上がってますね。お父さんをどう見てますか?
粟津お兄さんのエピファネイアとはタイプが違いますけど、馬っぷりがいいのは一緒ですね。力強くてスピードがある点が共通しています。エピファネイアの子供からは2冠牝馬のデアリングタクトが出ましたから。リオンディーズ産駒にも注目しないわけにはいかないですね。
椎名シーザリオはお母さんとしても優秀でたくさんの活躍馬を出しているし、種牡馬になった馬がまたいい子を出している。いわゆる種牡馬族になりつつあると思うので遺伝力に期待したいですね。この馬は母系も優秀。レーヴ○○って名前の馬が重賞をたくさん勝ってますからね。
粟津この血統はなかなか出てこないですから、セリではまず血統に目が行きましたね。実馬を見ると体のシルエットが決まっていて、見栄えも良かった。宮田先生にも一緒に見てもらったんですけど、すごく気に入ってもらえました。なんでも先生のところに2歳のリオンディーズ産駒がいて動きがすごくいいらしく、”リオンディーズ産駒は走る”という印象があるみたいです。
椎名ほかの馬の預託先が完全には決まってなくて、その場で宮田厩舎に決定!というわけにはいかなかったんだけど、セットプレイ2019を落とした直後の矢作先生の動画が大好評だったのを見ると、宮田先生にもカメラを向けておけば良かったかな(笑)。
粟津矢作先生はご満悦でしたけど、宮田先生のこの馬への思いもかなりのものでしたよ。翌日の当歳セリの時も「厩舎はどうなりました?」って何度も聞かれましたから(笑)。楽しみにしてくれているのは間違いないです。筋肉が付きやすそうな馬体で、これからどんどん成長してくれそうですね。
椎名僕も背中のラインや弾力性に血統馬らしいものを感じた。と言ってみても、先生のコメントの前ではあまり説得力がないね(笑)。とにかく実際に扱う人が意欲を持ってやってくれるのは、馬にとって一番だと思う。売り出し中の若手トレーナーの情熱に乗って、クラシックを目指していきたいね。
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ホープインザダーク (旧ラヴインザダーク2019) Hope in the Dark
2020年7月17日撮影
パカパカファーム・北名純也獣医師
牧場全体の1歳馬の中でも、馬っぷりには目を引く素晴らしいものがあります。歩様もいいですし、放牧地を遠くから見ていてもこの馬はすぐに分かるくらいです。気性面も非常におとなしく、人を信頼して自分から寄ってくるのでコミュニケーションを取りやすいですし、その点はこれからの競走生活で大きなアドバンテージになると思います。モーリス産駒は評価以上の走りをできていないという声をちらほら聞きますが、まだ新馬が始まって2ヶ月です。モーリス自身も早い時期からは走りませんでしたし、見限るには早過ぎます。お買い得になって良かったんじゃないか?と喜ぶ関係者もいるくらいですし、必ず大物を出してくると思います。この馬がそうである可能性は十分ありますし、気が早いですが、追い切りをした際にどんな動きをするのか、今からワクワクしています。(2020年7月31日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名いい馬ですね。グッド・ルッキング・ホース。
粟津あれ、去年も同じセリフを聞いたような。ドゥラヴェルデが新馬勝ちしたから味をしめました?(笑) でも、いい馬ですよね。馬っぷりの良さは1歳馬離れしてます。
椎名セレクトセールで北海道に行った時に所属馬を見て回ったんだけど、粟津さんが「この馬は見ておいてほしい」って、しきりに言ってたんたんだよね。どんなものなの?と思ってたけど、確かに納得。雰囲気のある馬で、血統は違うけどゴールデンレシオを思い出した。あの馬も大人びた馬だったね。
粟津自家生産の馬で当歳から見てきたんですけど、正直なところ、立ち姿が良くなかった時期もありました。でも、今の姿を見ると楽しみが膨らみますね。去年の募集馬の中でパッと並んで良く見えたのはドゥラヴェルデだったんですが、今年はそれに該当するのがこの馬なんじゃないかと思います。
椎名実物は皮膚感もパーンとしていて、はち切れそうなボリュームがあった。セレクトセールに出ていてもおかしくない馬だと感じました。馬格のあるモーリス産駒だけど、決して重苦しくはないんだよね。
粟津歩かせるとそうなんですよね。だから自信をもって厩舎を選ぶことができました。薄くて壊れそうな馬は池江厩舎のハードな調教についていけないと思いますが、この馬ならと自信をもってお願いできる馬に育ってくれました。
椎名パカパカファームのハリー・スウィーニィ場長が「(所有権を)半分持たせて」と言ってきたのも分かるね。
粟津そういうわけにはいかないんですけどね(笑)。これから育成に入ってどんな動きを見せてくれるか今からワクワクしていますし、このワクワク感がデビューまで続いてくれたらいいなと思っています。
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スージーテイラー (旧オメガブルーハワイ2019) Susie Taylor
2020年7月17日撮影
社台ファーム・鶴岡彬厩舎長
牧場全体で見ても、この時期にここまで大きくなる馬は珍しく、雄大な馬体の持ち主という表現がぴったりです。馬体は大きいですが歩様に重苦しさはなく、一歩一歩しっかり歩けるので騎乗馴致で苦労することがなく、動きたい時に動けるような馬になっていく気がします。右肘のボーンシストとOCDのオペを行っていますが、現在の歩様は全く気にならず、手術したことを微塵も感じさせることなく元気に走り回っています。8月中には育成厩舎に移動して、本格的な騎乗馴致をスタートさせることになると思います。(2020年7月30日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名社台ファームは伝統的な牝系が多いですけど、こちらも社台秘伝の血統。ハーツクライが出た母系ですね。
粟津社台さんの名牝系らしい品のある馬ですね。この馬に関しては最初におことわりを入れておきます。1歳の年明けに右肘にボーンシスト(骨の中に空洞ができる症状)が出て手術しましたので、その点はきちんとお伝えしておきます。
椎名右の前、人間で言うと腕の付け根、脇のところになりますね。
粟津ボーンシストは手術してその後何ともない馬も多いんです。この馬も現時点では全く問題がありません。歩様を見て違和感がありました?
椎名分からなかったですね。滑らかに歩けていたと思います。
粟津今後、育成を進めていかないとわからない要素はあります。とはいえ、この馬の遅れで言うと、1ヶ月少々夜間放牧ができなかったくらいです。触ってみても、どこをオペしたのかわからない。現時点では問題なく育成に入れるということでしたし、このまま順調にいってほしいなと思っています。
椎名見た感じは健康な馬と何ら変わらないし、むしろ馬っぷりを見る限りは、平均的な1歳馬より立派に見えるね。
粟津イヤリングの時期に放牧を休み、骨量を増やしたい時に増やせなかったことが、後々響いてくることは結構あるんです。ただ、この馬は見ての通り、馬っぷりがいいので休んだことを心配する必要はない。であれば、血統の良さに目を向ける価値はあるんじゃないかと思います。
椎名ハーツクライの母系にキングマンボの3×4、トニービンの3×4。魅惑的な配合となっております。
粟津セリの口上みたいになってますけど(笑)。いいものを持っていると思うので楽しみにしています。
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クロニクルノヴァ (旧ウォークロニクル2019) Chronicle Nova
2020年6月23日撮影
ノーザンファーム・越智康博イヤリング厩舎長
かなり気が強く、いつも傷だらけで放牧地から帰ってきます。一度脚をひねったのか、やや脚元を気したため放牧を控えた時期がありましたが、現在は元気に走り回っています。人には従順ですが馬の集団の中ではボス的な感じで、かすり傷程度では全くへこたれません。ここにきて薄かった馬体が一気に成長して筋肉質になってきました。8月中には早来の伊藤隆行厩舎に移動する予定です。どんなカテゴリーでも結果を出すキズナ産駒ですし、はやりの母系の力も借りて大物になってほしいと思っています。(2020年7月30日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名血統派の私としては、この馬を挙げないわけにはいかない(笑)。ちょっとベタではありますが。
粟津キズナ産駒の男馬で、お母さんの妹にノームコア、クロノジェネシスですからね。馬名だけで説得力があります。
椎名続々と勝ち上がっているキズナ産駒で母系がしっかりしているんだから、精度は高いよね。母の父がウォーエンブレムで、お母さんがミスタープロスペクターの3×4を持っているのもいいと思う。ストームキャット由来のキズナのスピードがより生きてくるはず。
粟津キズナは母の父のストームキャットが出ているというのは、生産地でもたくさんの方がおっしゃいますね。今年のセレクトセール当歳部門でリアルスティールとサトノアラジンが高く評価されたのも、ディープインパクト×ストームキャットの種牡馬がいい仔を出すという認識があるからでしょう。
椎名馬体的なところはどうだろう。これから成長する余地が大きいかな?
粟津去年のセレクトセールで思ったほど値段が上がらなかったのは、当時の体調が良くなかったからなんですよね。それと年明けに2ヶ月ほど脚を痛めてパドック放牧になった時期がありました。現状の成長だと、他馬と比べて劣るように見えるかもしれません。ただ、この2ヶ月は絶対にどこかで埋まりますから。
椎名去年のグランスエーニョも1歳のこの時期はひ弱な感じがあったけど、それから一気に良くなって2歳7月にデビューできたからね。育成に入ってグンと良くなってきそうなイメージはありますね。
粟津細くひ弱に見えるかもしれませんが、キズナ産駒で馬っぷり抜群にいい馬って、僕は見たことがない。心臓とスピードで走るので、そんなに気にしなくていいと思っています。走らせて良さの出るタイプだと思いますし、繰り返しになりますけどこの母系ですからね。当然走ってきていい馬だと思います。
椎名ですね。キズナの男馬、母の妹にクロノジェネシス。大事なので繰り返しておきます(笑)。
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レプリューム (旧ギエナー2019) Les Plumes
2020年6月23日撮影
ノーザンファーム・山根健太郎厩舎長
移動してきた日から環境の変化にもすぐに対応し、頭の良さを第一に感じました。それ以上に素晴らしかったのは雰囲気と歩様です。しなやかな首の動きと体の使い方から、非常にものがいいなと感じました。これから馴致に入っていきますが、変化や新しいことへの対応力が高いので、簡単にどんどんクリアしてくれるのではないかと思いますし、馬体に十分なボリュームがあるので攻める時期になっても苦労しないと思います。牧場全体で見ても一番早く育成に来た組ですので、イヤリングで全く問題がなく来たということだけでも、順調過ぎるくらい順調に来ていることが分かります。能力を全て出し切れるように精いっぱい頑張ります。(2020年7月30日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名素晴らしい血統ですね。 近親に凱旋門賞馬ザルカヴァがいる母系で、母の父はオーストラリアのサンデーサイレンスとも言われた大種牡馬リダウツチョイス。父が実績のある種牡馬だったら、セレクトセールで相当な値がついていたと思う。
粟津お父さんのシルバーステートは重賞未勝利馬ですけど、能力は相当なものでした。この馬はその初年度産駒になるわけですけど、初年度の産駒の評判がものすごく良かったんですよね。トモの肉がすごいと話題になって、生産者がどんどん種付けしていったというのを聞いていました。だからセリでも引きたくないと思っていました。
椎名幸いにして落札できたわけだけど、競っていた馬主さんについていた調教師がこの馬のことをかなり気に入っていたみたいで、残念がってましたね。どこの厩舎に入るの?って悔しそうに聞かれました(笑)。
粟津お母さんはもう少し走れたけど、怪我をして志半ばで引退してしまったんです。体が硬かったのと脚のつくりに難しいところがあって、池添学先生はかなり悔しい思いをしたと言っていました。あれだけ血統馬を預かっている先生でも、ちょっと違った思い入れがあるというので、それならとお願いすることにしたんです。お母さんは重たいところがあったと聞いているので、お父さんの軽い走りがマッチすれば期待できますね。実際、今のところいい形で成長していますからね。
椎名素質を感じさせるような形で育ってきているね。お父さんもお母さんも余力を残して引退しているのは、繁殖馬としてはすごくいいことだと思う。能力をしっかり遺伝させてくれるんじゃないかな。
粟津現役時代のシルバーステートを見ていた人は「もっと走れた」と思っているでしょうし、ギエナーの関係者も「もっと走れた」という思いだったと思います。その続きをこの馬で見てもらえたらと思います。
椎名夢の続きを見届けるのはあなたです。
粟津締まったような、締まってないような(笑)。とにかくこの馬に関しては、順調に育ってさえくれれば、素質を発揮してくれるんじゃないかと思っています。
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セットリスト (旧セットプレイ2019) Set List
2020年7月30日撮影
ノーザンファーム・村上隆博厩舎長
厩舎にきて間もないですが、すごくバランスが良くてきれいな馬だなというのが最初の印象です。歩様、馬体が良く、セリで高評価を受けたのがよくわかります。ブラックタイドがよく出ている馬体で、まず全体のサイズが大きくなり、その後に筋肉が付いてくるのかなというイメージですので、調教内容で馬の形がすごく変化してきそうです。どのカテゴリーで最大のパフォーマンスを発揮できるのか、早めに見極めて馬を作っていきたいと思っています。装鞍の馴致でおとなしかったですし、どこも気になるところがない優等生なので、育成は一番早い組で進めていけるのではないかと思っています。(2020年7月31日)
-ドリームクラブ事務所内 ここだけのハ・ナ・シ
椎名セレクトセールで落札した時に、いろんな方から「キタサンブラック好きだね」と言われたんですけど、キタサンブラックの仔を買ったのは初めてです(笑)。キタサンブラック産駒は馬っぷりがいい馬が多かった印象ですが、その中でこの馬になったと経緯というのは。
粟津矢作先生からは「自分が選んだ馬を扱わせてほしい」と去年のセレクトセールから言われていたんですよね。去年は目当ての馬を落とせなかったんですけど、今年はこの馬にしてほしいと言われてまして。
椎名矢作先生からリクエストがあったんですね。
粟津この馬は3回見ていると。「キタサンブラック産駒はいろいろ見てきたけど、この馬が走らなかったら走らないんじゃないか。俺が言っていたと言ってくれてもいい」とまで言われましたからね。それならと思って。
椎名セレクトセールの会場で、矢作先生が当日の下見をしているところを遠巻きに見ていたんだけど、何番目かに雰囲気のある馬が向こうから来て、これは何だろうと思ってカタログを見たらこの馬だったんですよね。あー、セットプレイかと思ったのはすごく印象に残っています。
粟津歩様に独特の雰囲気がありますね。柔らかい首の使い方。お兄さんは少し硬さがあると聞きましたけど、この馬にはそれがない。オークスに向く女の子が欲しいなと矢作先生に言われていて、そんな馬を見つけられて良かったなというのが率直な気持ちです。
椎名キタサンブラックにスピードを補強する配合がいいと思っていて、母系がアメリカ血統のこの馬はその点でもいいと思うんだけど、何はさておき、矢作先生にそこまで言っていただけるのが全てですね。
粟津落とせた時の矢作先生のうれしそうな顔は忘れません(笑)。気に入って管理していただけるのは何よりですし、ただただ、期待するばかりですね。
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粟津 浩樹(あわづ・ひろき)
DMMドリームクラブレーシングマネージャー、DMMバヌーシー現場担当。北へ南へ、東へ西へ、所属馬の状態確認のため全国を飛び回る。某大手牧場出身の知識と経験を生かした懇切丁寧な対応は、多くの会員様に「神」と支持されるも、「くりつ」と間違えられやすいのが玉にキズ。
椎名 竜大(しいな・たつひろ)
DMMドリームクラブ代表代行、DMMバヌーシー情報管理担当。某スポーツ紙の元記者で予想のウンチクはお手の物だが、馬券は詰めが甘い。美浦トレセンには毎週足を運んでおり、所属馬の状態チェックはもちろん、ライバル陣営(&馬券)の情報収集にも余念がない。